過去ログ - 仮面ライダー555 VERSUS リベリオン 対 ギターウルフ ロケ地、白石
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8:ny[saga]
2011/10/28(金) 21:41:43.90 ID:pbUGHxci0


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【仮面ライダー555 斉藤美奈子 九月三日 午前九時十二分】


何が起こったのかはよく分からなかったが、
気が付けばゾンビ達は突然現れた目の前の男に倒されてしまっていた。
危機が去ったというのに、どうにも釈然としない。
美奈子は取り敢えずベルトを外して変身を解除する。

「何て言えばいいのかなあ……」

何とも言葉にし難い。
目の前の男は美奈子のように変身しているわけでもなく、完璧な生身だった。
身に付けているのは黒いジャケットに黒いサングラスで、傍に毒々しい柄のギターも置いてある。
彼は恐らくミュージシャンなのだろう、と美奈子は思った。
どうやら手に持っているピックを使ってゾンビを倒したようなのだが、どういう理屈で倒したのか全く不明だ。
多分、ピックから電撃かビームを出したのだろうが、深く考えると頭が痛くなってくる。
きっと彼はそういう事が出来る人なんだ、と思う事で美奈子は無理矢理自分を納得させた。
一応、助けられた礼は言っておく事にする。

「あ……、ありがとうございます……」

「気にするな。お嬢ちゃん。
俺は俺のシャウトに従っただけだ」

「ああ……。そうなんですか……」

口ごもりながら呟く美奈子を、気にしない素振りで彼は続ける。

「お嬢ちゃん、名前は?」

「あ、斉藤美奈子……です」

「俺はギターウルフだ」

「ギー太ウルフ?」

「ギターウルフだ」

何故かそれは譲らなかった。
そういう人なんだ、と美奈子は再び自分を納得させた。
彼が何者なのかは微塵も分からないが、
一応は助けてくれたのだし、ゾンビを倒す仲間には違いないはずだ。
知っているかどうかは分からないが、この状況について訊ねてみる。

「あのぅ、ギー太さん……。
この状況について何か分かっているんですか?」

「知らないな。だが……。」
俺の中が疼くんだよ。魂が叫んでいるのさ。
ゾンビどもを討ち滅ぼせとな」

「はぁ……、疼くんですか」

「それはそうと、どうやって変身してるんだ、それ?」

「これですか? 知りません?
仮面ライダー555ですよ……、って知らないでしょうけど」

「ああ、知らない。見せてくれ」

「ええ、いいですけど……」


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