過去ログ - 向日葵「もう、私がいなくても平気ですわね」
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613: ◆hoVWUTvbEQ6i[saga]
2012/01/01(日) 03:43:23.05 ID:20cc3qmSo
 向日葵は狼狽し、首を振る。
「い、いえ、そういうわけでは……」

「じゃあ、好きなんだ?」

以下略



614: ◆hoVWUTvbEQ6i[saga]
2012/01/01(日) 03:44:30.77 ID:20cc3qmSo
 それを聞いて、撫子は浮かしかけていた腰を下ろす。

「それは一安心」

「でも……」
以下略



615: ◆hoVWUTvbEQ6i[saga]
2012/01/01(日) 03:45:09.39 ID:20cc3qmSo
「それ以上の意味で好きなのか、と言われると……自信がないんです」

 ある意味、感覚がマヒしているのかもしれない。

 今まで意識せずにしてきた付き合い方が、どういった種類のものなのか。
以下略



616: ◆hoVWUTvbEQ6i[saga]
2012/01/01(日) 03:46:10.21 ID:20cc3qmSo
「つながらない」

「え?」

「あんたの言ってることは、つながらないよ」
以下略



617: ◆hoVWUTvbEQ6i[saga]
2012/01/01(日) 03:47:01.50 ID:20cc3qmSo
「もし本気でそう思うなら、櫻子にもそう言えばいい。でもあんたはそうは答えなかった」

 明らかな矛盾。

 必死に頭をめぐらせる向日葵の先を、撫子は行く。
以下略



618: ◆hoVWUTvbEQ6i[saga]
2012/01/01(日) 03:47:42.50 ID:20cc3qmSo
「ひま子。私、さっき言ったよね」

「……………………」

「わからないことをわからないって言わないのが、あんたの悪いところだって」
以下略



619: ◆hoVWUTvbEQ6i[saga]
2012/01/01(日) 03:48:16.31 ID:20cc3qmSo



「わからないことを、わかろうとしないこと」

以下略



620: ◆hoVWUTvbEQ6i[saga]
2012/01/01(日) 03:48:49.08 ID:20cc3qmSo
「ひま子は、櫻子のことをどう好きなのかわからないって言ったね」

「はい」

「本当に?」
以下略



621: ◆hoVWUTvbEQ6i[saga]
2012/01/01(日) 03:49:25.96 ID:20cc3qmSo
 どうして彼女に、櫻子を重ねて見たのか。

 どうしてこんなにも、考えることを避け続けていたのか。

 どうして──────
以下略



622: ◆hoVWUTvbEQ6i[saga]
2012/01/01(日) 03:49:53.17 ID:20cc3qmSo
「もういいかな」

 呆然とした向日葵を見て、揺さぶりは十分だと見て取った撫子は、机の引き出しから一枚の紙を取り出した。

 そして、


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