770:第四,五話―――五和「それで結局?」 結標「・・・・・き、規則正しいわよ」[saga]
2012/01/05(木) 23:24:54.33 ID:E/g1WxJ00
―――数日後の休日、PM06:30、学園都市第7学区、とあるオンボロアパート(月詠宅)・・・・・
にゃーん・・・・・
神裂「―――急に押し掛けて申し訳ありません。一度、私だけで顔を出そうかと思ってまして」ペコッ・・・
月詠「―――いやはや、先日はご迷惑を」ペコッ・・・
神裂「いえ、月詠さんに非はありませんよ。今回の件は結標さんにとっての越えなければならないハードル、みたいなモノだと思ってますから」
月詠「ハードル、ですか……そうかもしれませんね」フム・・・
もあい「んな?」キョトン・・・
神裂「……ところで、結標さんは?」チラッ・・・
月詠「『バイト』と言っていたのです。多分、12時(天辺)回ってから帰るかと」ハハハ・・・
神裂「土御門の……あ、いえ、そういう話では無く」フルフル・・・
月詠「え?」ポカーン・・・
神裂「生活です。自堕落だったのでしょう? 改善されましたか?」ジー・・・
月詠「あ、そっち。えぇまぁ……少しずつですが」ポリポリ・・・
神裂「バイト云々の関係上、就寝起床時間については難しい所でしょうけど、何も無い日はどのくらいの時間に?」フム・・・
月詠「決まった就寝時間はありませんが……そうですね。一日8時間以上寝なくなったのですよ。夜型行動については仕方ないかと」クスクス・・・
神裂「ほぉ、それはそれは。家事の方は?」ジー・・・
月詠「元々、掃除洗濯ゴミ出しは分担してやっていたのです。でも最近は『全部私に任せろー』ってな感じで、張り切っちゃってます」ウフフッ
神裂「やはり心境の変化でしょうね。三日坊主にならなければ良いですが」フフフッ
月詠「不思議なモノなのですよ。別人……とは言いません。結標ちゃんは元々気を配れる子ですから」ジー・・・
神裂「……総合的に見て、プラスになったと」フッ・・・
月詠「まぁ料理以外は、ですね。変に空回りして『今日は私が料理当番よ!』とか言い出しちゃって……気持ちは凄く嬉しいのですよ」タラー・・・
神裂「ははは、成程……まるで子どもですね」クスクスッ
月詠「子ども……うーん、何て言ったらいいのか……兎に角、過保護になっちゃったのですよ。私、大人なのに」アハハ・・・
神裂「過保、護? ふむ。彼女は先日の風邪の一件を自分の所為だと思い込んでますからね」タラー・・・
月詠「だからプラスっちゃプラス。でもオーバーの類なのです……しかしまぁ空回りしていますが気持ちは伝わっているのですよ」コクッ
神裂「まるで出戻りの親孝行ですね……ああ、成程」クスクスッ
月詠「何なのです?」キョトン・・・
神裂「孝行したいと思った時には、親……恩師が居ない。今、貴女と暮らすこの時間に未練を残したくないのでしょう」コクッ
月詠「……確かに、いずれは此処を出て行きますからね」フフッ・・・
神裂「彼女は選んだ。他人に何と言われようとも、今の日常を横臥しようと……答えを見つけるまで」チラッ・・・
月詠「懐いてくれた、という意味では嬉しい限りなのです。私も彼女を教え子として愛しています……しかし指導者としては何とも」フルフル・・・
神裂「大丈夫でしょう。今の言葉からでも貴女が俯瞰できている事は分かる。そういった点、流石大人ですね」コクッ
月詠「褒められたのやら何なのやら……逆に、神裂ちゃんは子どもらしく無いのですよ」ジー・・・
神裂「歳相応では無いと自負しています。私は逆に俯瞰しない目線を覚えたい……ですが、これが存外難しい」ハハハ・・・
月詠「そうですね。人との距離程難しいモノはありませんよ……時に、それは主に上条ちゃんの事なのですか?」ニヤリ・・・
神裂「ぶっはぁっ!!? な、なんでっ!!? い、いやいやそうではなく仲間内等の事を」アタフタ・・・///
月詠「ふふふふ。そういう部分は歳相応に乙女なのですよ。安心して下さい。先生は中立ですから全員を応援しているのですよ」ニヤニヤ・・・
もあい「なー」フシフシ
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