898:第五話―――神裂「正直、あの子の考えてる事は分かりません」 香焼・五和「「うんうん」」[saga]
2012/01/24(火) 00:50:46.59 ID:8DRTrJQW0
ルチア「―――ハァ……ま、これ以上は聞きませんよ」ヤレヤレ・・・
フロリス「んな顔しないでよぉ……しゃーないじゃん。愛に生きる魔術師の宿命(?)ってヤツ?」ウンウン・・・
ルチア「その内絶対『歩く18禁』みたいな不名誉な肩書付きますよ」ジトー・・・
浦上「あははは。それは困るなぁ、世間体的に……あ、そうだ。この話はー」タラー・・・チラッ・・・
ルチア「分かってます。神裂にも五和にも、他の誰にも言いません。安心して下さい」ハァ・・・
フロリス「流石ルチアっち。愛してるわよー」ニヤニヤ・・・
ルチア「五月蠅い。他言無用とはいえ、貴女達に対する見る目は変わりましたからね」モグモグ・・・
浦上「ありゃりゃ……じゃあこれから一生ビッチって罵られるんですネ。悲しいなぁ」ツンツン・・・
フロリス「仕方ないわ、ウラっち。彼女は時代に取り残された人間だもの。理解されるには彼女も巻き込まないとね」ツンツン・・・
ルチア「うっさい! ったく……別に売女呼ばわりしませんから、その口を閉じろ」モグモグ・・・
浦上「でもきっと心の中では『神聖なる十字教徒のくせに、この非処女ビッチが! だからカトリック以外は!』云々……って」ツンツン・・・
フロリス「あーあ、世知辛いなぁ。ただ人よりちょっと恋愛経験が多いだけでコレだもんなぁ」ツンツン・・・
ルチア「面倒臭ぇ女共め……だから思いませんっての。それに……十字教徒だから処女であれ、とは言いませんよ」モグモグ・・・
浦上「ふぇ?」キョトン・・・
ルチア「大事なのは『膜』じゃなく『心』の方でしょう。その点は幼い頃から理解あるつもりです」モグモグ・・・
浦上「あー……なるほど」フム・・・
ルチア「私が言うのも難ですが『処女性』とでもいうのでしょうか……それを大事にしていけば宜しいのでは?」モグモグ・・・
フロリス「あん? どゆことよ?」ポカーン・・・
ルチア「…………、」モグモグ・・・
浦上「……さっきも言ったでしょ。アニェーゼ部隊の子達の諸々」チラッ・・・
フロリス「……あ」ピタッ・・・
ルチア「気にしなくとも、ウチの部隊の一同は皆強い心を持ってますよ。アニェーゼの御蔭ですがね。ただ……やはり、ね」モグモグ・・・
フロリス「……不条理?」ジー・・・
ルチア「残酷にも。虐待、人身売買によって『心』に傷を負う……心の殺人、とはよく言ったものです」モグモグ・・・
浦上「そうだネ。流石に、許容できるモノじゃないかな」ムゥ・・・
ルチア「代われるなら代わってあげたかった……そう考えてしまうのは、偽善でしょうか」モグモグ・・・
フロリス「いや、崇高だと思うわ。私だってそう思う。私より年下のガキをレイプするぐらいなら私犯せ、ってね」フムフム・・・
ルチア「もし……あの子達が『処女』でありたいと望むのであれば、彼女達自身がそう自負する限り、身体は関係無く『処女』ですよ」ジー・・・
浦上「それは……ルチアの宗教観?」ジー・・・
ルチア「いいえ、自己を納得させる為の偽善心です……ですが、こればかりは例え偽善でも譲らない」モグモグ・・・
フロリス「良いんじゃない? それは皆納得するわよ。女として誇るべき意見ね……和姦以外は処刑だ、処刑!」ニカッ!
浦上「同意するヨ。こればっかしはルチアが正しいネ……そっかぁ、処女性かぁ」フムフム・・・
ルチア「ええ。でも『いつまでも心は処女のまま』とか自分を偽って、男取っ変え引っ換え出来るかといえば違いますよ」ジトー・・・モグモグ・・・
浦上・フロリス「「ギクッ……あはは、はははは。ソンナコト、シナイヨ」」ダラダラ・・・
ルチア「やれやれ……兎に角、もう少し一途な恋愛を志してみては如何です? 説得力無いけど、私からはそう忠告しておきます」モグモグ・・・
浦上・フロリス「「……うぃ」」ポリポリ・・・
ルチア「怒ってる訳じゃないですって……私も、少しは参考になりましたから。お互い様です……あと、ごちそうさま」カランッ・・・
フロリス「ん……って、うぇええぇ?! コイツ、殆ど一人で全部喰い切りやがった!? あの『DXビックバン執事パフェ』を!?」ギョッ・・・
浦上「わぉ……やっぱ人は見掛けに依らないネ。ルチアの才能、採掘すればまだまだ露呈しそうだヨ」アハハハ・・・
ルチア「馬鹿な事言ってないで、さっさと出ましょう。もう良い時間です。帰りますよ―――」フフッ・・・
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