9:第一話(18話)―――香焼「男の子」神裂「女の子」浦上「香焼は?」五和「男の娘!」
2011/10/30(日) 22:52:54.64 ID:/Ac8Epa90
気付くと昼前くらいだった。そろそろ私服に着替えよう。
もあいを床に置き、シャワーを浴びに行こう……と思った瞬間、携帯が鳴る。
神裂「メール……麦野さん?」フム・・・
短く『何してんの?』と一言。とりあえず何もしてない事を伝え、麦野さんは何してたのかを尋ねてみた。
さて、シャワーを―――
もあい「にゃっ」Prrr!
神裂「……相変わらず早っ」タラー・・・
―――15秒経たない内に次のメールだ。『早朝勤明け。私もひまー。遊び行くわよ』と単純明快な文章。
丁度暇していた私にとって魅力的な誘いだったが、今日は留守を任されている身である。
正直にその旨を伝えて、携帯をテーブルに置く。
また直ぐに携帯が鳴ったが、とりあえずシャワーを優先させてもらおうと、浴室に向かった。
神裂「……ん?」ガララ・・・
またボトルが増えてる。五和か浦上のだろう……あとで借りてもいいかな。
なんて馬鹿な事を考えながら、電子パネルを弄ってお湯の温度を上げる。
最近の家電は何でもかんでもワンタッチで便利なモノだ。この街に限らず、必要悪の教会の寮の方も色々便利になって来ている。
神裂「ふぅ……んー、少し前髪伸びたかな」ジャアアァ・・・
何本か鼻に掛るくらいになってきた。流石に邪魔かもしれない。
基本的にファッション云々は気にしたりしないのだが、戦闘の支障になりかねない前髪などは定期的に切らねばなるまい。
後ろ髪? ああ、どーせ結ぶから良いんですよ。
もあい『みゃー』カリカリ・・・
神裂「んー。もう少し待っててねー」モイスチャモイスチャ・・・
もあい『みゃーん』カリカリ・・・
香港で買ってきたシャンプーでササッと髪を洗い、ある程度の水気を切って浴室から出る。
瞬間……けたたましいチャイムの音が鳴っている事に気付いた。
神裂「な、何ごと?!」ギョッ!
もあい「……みゃう」フシフシ
もあいが浴室のドアをカリカリ引っ掻いていた理由はこれか。
急いで身体を拭き、髪を乾かす間も無く急いで団子に纏める。それから下着を穿着け、服を取りにリビングに。
すると、ふとチャイムが止み……今度はヤクザの取り立て宜しく、喧しいノックと怒号が始まった。
麦野『テメェ火織っ!! 私無視するたぁ良い度胸じゃねぇかっ!! 居んのは分かってんのよっ!!』ガンガンガンガンッ!!
神裂「む、麦野さん!?」ギョッ!?
何!? 何故!? 何で!?
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