922:第五話―――神裂「正直、あの子の考えてる事は分かりません」 香焼・五和「「うんうん」」
2012/01/28(土) 23:11:37.26 ID:uVPpiXUp0
―――とある半休日、PM09:00、英国、ロンドン市街、時計塔付近、『U・C・C(アンダー・クロック・クラブ)』・・・・・
ガヤガヤ・・・・・
浦上「―――ま、少し気分変えましょうヨ。折角のプライベートなのに暗いままじゃ難でしょ」フフッ
フロリス「だな。おい、ルチアっち。好きな酒頼めよ。今日は私らの奢りだ」クイッ・・・
ルチア「……と言われましても、ワインくらいしか」フム・・・
フロリス「あーそっか……此処(ショットバー)のワインは安物だから正直オススメ出来ないわ」ハハハ・・・
浦上「じゃあ……VIPルーム行く? アッチなら高い御酒あるヨ」ニヤリ・・・
ルチア「い、いえ。そういうつもりじゃありません。別に良い酒が飲みたいだなんて思ってませんから」ポリポリ・・・
フロリス「まぁまぁ。素直に奢られとけって……ところでウラっち。『例の件』は?」チラッ・・・
浦上「んー……私の方は2人カナ。フロリスは?」ジー・・・
フロリス「私は3人だ。ま、多過ぎず少な過ぎずってところだろ」フフッ
ルチア「ん? 何の話をしているのですか?」キョトン・・・
浦上「なーいしょ♪ 後でのお楽しみ」クスクス・・・
フロリス「それより、杯が空っぽよ。もう一杯頼む?」クイッ・・・
バーテンA「はいはい。また同じの3つで良いね」コトッ・・・
フロリス「お、気が聞くじゃんアンディ。さんきゅー」フフッ
ルチア「……フロリスは、いつも此処で会議をしていると言っていましたよね」キョロキョロ・・・
フロリス「え? ああ、そうだね。勿論、コッチの喧しいフロアじゃないわよ。VIPのプライベートルームの方だわ」チラッ・・・
ルチア「ふーん……浦上は、単に遊びで?」チラッ・・・
浦上「そだヨ。何が面白いって訳じゃないけど、人がいっぱい居るから雰囲気賑やかで盛り上がれるじゃん」フフッ
ルチア「……私には雑多にしか思えませんよ」ハァ・・・
フロリス「その雑多こそ人間らしささ。ローマの教皇挨拶の時みたいなモンだって。ポジティブに考えなよ」グイッ
ルチア「……楽観的過ぎますよ」ヤレヤレ・・・
フロリス「ルチアっちが悲観的過ぎんの。まぁ良いから飲め飲め」トントンッ
ルチア「…………、」ハァ・・・
浦上「何事も勉強だヨ。さっき言ったじゃん。遊びを覚えろって。『禁欲を抑える』苦行だと思いなヨ」ニヤリ・・・
フロリス「そうそう。社会経験、コレもまた勉強なりってね」ハハハ
ルチア「ハァ……しかし欲望のままに動く事を、こうも辛く感じるとは我ながら呆れますね」グデェ・・・
浦上「それってもう禁欲じゃなくて『意思が無い』レベルだヨ。良く言えば瀟洒だけど……いや、違うネ」フムフム・・・
フロリス「ルチアっち。改善したいと思ってる?」ジトー・・・
ルチア「何を如何改善すれば良いのか分かりません」ジー・・・
フロリス「やれやれ……とりあえずこういう時はサラダクラッカーとアルコール飲み込んで雑念捨てるんだ。OK?」ニヤッ
ルチア「……でも、それは」ムゥ・・・
浦上「……ルチア。これ以降、『でも』も『しかし』も禁止ネ。少し何も考えないで行動してみなさい」メッ
ルチア「…………、」ピタッ・・・
フロリス「ほれ、酒だ。あとコッチがツマミ。掻き込め」フフッ
ルチア「……ん」グビッ・・・
浦上「ふふっ。OKOK」クスクスッ
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