954:第五話―――神裂「正直、あの子の考えてる事は分かりません」 香焼・五和「「うんうん」」[saga]
2012/02/11(土) 05:39:00.53 ID:Jl+Pe32H0
ルチア「はぁ……何かもう……如何にでもなれ」ドヨーン・・・
浦上「あ、ルチアが壊れた」ジー・・・
フロリス「よしっ! そんじゃもう一軒、お店変えて呑み直しか! 誰呼ぼっかなぁ」ニヤリ・・・
ルチア「も、もう勘弁して下さい……あぁでも帰る場所が無い……久しぶりに野宿か」トボトボ・・・
浦上「ダイジョブダイジョブ。そうだ! 今日はフロリスん家でお泊まり会って事で! 呑むなら宅呑みネ」ニヤリ・・・
フロリス「そうそう大丈b……うぇ!? う、ウチ!?」ギョッ・・・
浦上「うん。駄目?」ジー・・・
フロリス「い、いやいやいや……何でウラっちの家じゃないの? おかしいっしょ!」アタフタ・・・
浦上「私、天草の同僚とルームシェアしてるし。ドタドタ帰ったら迷惑だもん。同じアパート内に居る同僚にも気付かれるしネ」キッパリ・・・
フロリス「い、で、でもさぁ……マジで?」タラー・・・
浦上「フロリス、アパートで一人暮らしでしょ。しかも周りの住人の顔知らないって言ってたじゃん」ニヤニヤ・・・
フロリス「ぐっ……う、ぃ……る、ルチアっちは、遠慮しちゃうよなぁ」チラッ・・・
ルチア「寝れるなら狭かろうが汚かろうが構いません。どうせ宛てないですし飲み屋でオールするくらいなら貴女の家の方が安心ですね」サラッ・・・
浦上「という訳で、目的地決定! ささっ、行きましょ」フフーン♪
フロリス「い”っ……へ、部屋入る前に、ちょっとだけ、待っててくれよ」ハラハラ・・・
ルチア「そんなに汚いのですか?」ジー・・・
浦上「違うヨ、ルチア……見られちゃ拙いモノとかあるんじゃないカナ? というか今現在、男上がり込んでるとか」フフフ・・・
ルチア「…………、」ジトー・・・
フロリス「な、無ぇよ! 私は自分家に男泊めないっつの! ただ、ちょっと……あーもう! 兎に角、泊める条件だ! 良いな!?」ムググ・・・
浦上「はーい」ニヤニヤ・・・
ルチア「……我儘は言いませんよ。しかしそこまで隠されると、奈何せん興味が沸いてしまいますね」フフッ・・・
フロリス「はぁ……あんまりだわ―――」トボトボ・・・
カツカツカツ・・・・・
オリアナ「―――……随分と、辛く当たるじゃない。珍しいわね」チラッ・・・テクテク・・・
オルソラ「ルチア(あの子)に対して怒ろうとする人間が居ませんから……誰かが叱らないと」コクッ・・・
オリアナ「悪い事してないのに叱られる、ねぇ……ルチア嬢、相当参ってるんじゃないかしら?」フフッ
オルソラ「そうでなくては困るのでございますよ。あのままでは、駒である事を『選択』する人生を歩んでしまうのでございます」ジー・・・
オリアナ「選択? 駒を? 何それ」テクテク・・・
オルソラ「あの子は俗っぽい生き方も理解出来ています。ただその生き方を侮蔑している。堕落だ、快楽主義だ、退廃だと吐き捨ててね」コクッ
オリアナ「まぁそれがいつものルチアちゃんね……でも、理解してる? お姉さんにはそう見えないけど」フム・・・
オルソラ「あの子は賢いから、体験しなくても書物などの情報だけで娯楽や風俗を理解してしまうのでございます」ハァ・・・
オリアナ「んー、でもそれって所詮理解した『つもり』じゃないのかしら? さっきの見る限り、分かってなかった様に思えるけど」チラッ・・・
オルソラ「分かった上で、納得していないのでございます。意固地にも、幼少時より植え付けられた強迫観念……禁欲主義によって」ムゥ・・・
オリアナ「植え付けられたっていうより、変な解釈したんじゃないの? 流石のローマも禁欲主義なんて強制しないでしょうに」タラー・・・
オルソラ「何にせよ、自分を律する事が美徳であり、それが全てと解釈している時点で個人的幸福に制限を掛けているでのございます」ハァ・・・
オリアナ「そんなの、見過ごしちゃえば……冗談よ。睨まないで頂戴。オルソラの考え方は理解してるつもり」ポリポリ・・・
オルソラ「例えルチアであっても、せめて未成年の内は『子ども』として生活して貰いたいのでございます。甚だお節介でしょうけど、ね」ジー・・・
オリアナ「折角自由になったのだから機会を捨てるな、って事ね……良いんじゃないかしら? 機会の『平等』を教える事は大事よ」フフフ・・・
オルソラ「ええ、歳相応人並みの自由を。シスターだって人間でございますもの。願わくば、あの子にも少女らしい青春時代を……ね――――」
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