977:第五話―――神裂「正直、あの子の考えてる事は分かりません」 香焼・五和「「うんうん」」[saga]
2012/02/24(金) 21:23:03.52 ID:eX1hS7A90
ルチア「う、浦上! 物事が唐突過ぎて、何が何だか……って、おま、胸掴むな!!」ギョッ・・・
浦上「良いから良いから……おー、お姉とまではいかないが……流石のパイパイだ」ムニムニ・・・
ルチア「じょ、冗談やってないでさっさと離れなさい! 怒りますよ!」ジタバタ・・・///
浦上「ふむふむ……それで良いんだヨ」フフッ
ルチア「……え」ピタッ・・・
フロリス「…………、」フム・・・
浦上「結局のところ、教義やら職務から離れればルチアも歳相応の子ども。私達と同じティーンガールズでしょ」フフッ
ルチア「そ、それが……何が」タラー・・・
浦上「私が今話してた悩みって、こういう事だヨ。子どもが背負う必要無い部分なんです」ギュッ・・・
ルチア「……え、と」モジモジ・・・
浦上「第一、ルチアが自立してないのは当然。ルチアだって『自立』の何たるかを理解してないもん」クスクス・・・
ルチア「…………、」チラッ
フロリス「……そうだな。根本からして間違いだ。ルチアもまだ教育対象よね」フッ・・・
ルチア「……そう、なんですか」ジー・・・
浦上「そうなの。だから大人ぶっちゃ駄目だヨ……全てにおいて、ネ」ポンポン・・・
フロリス「まぁ部隊の姉貴分止めろとか方針考えるの止めろって訳じゃないけど、何事にも『分』はあるだろ。そういうこった」フフッ
ルチア「分、と?」フム・・・
フロリス「ルチアっちが関与する範囲。大人に任せる範囲。アニェーゼ達他の部隊の事も話し合って決める範囲。要領良くね」コクッ
浦上「全部を全部背負う必要は無いんだし、かといって、此処は不得手分野だからまったく関与しないってのは無しにするの」ツンツン・・・
フロリス「そういう部分で賢くなっていけば、より頼れるシスターになるんじゃないかな」テクテク・・・
ルチア「……難しいですね」ムゥ・・・
浦上「勿論、そういう相談にも乗るヨ。私達が歳相応の回答を上げる」ニヤリ・・・
ルチア「まったく……頼もしいのやら、恐ろしいのやら」フフッ・・・
浦上「時に厳しく時に優しく、だヨ。人間って飴と鞭が無ければ生きてけないもんネ」フフッ・・・
フロリス「そうだな……って事で、飲むわよ! アンタら暗い話ばっかしやがって! 此処は私ん家なのに辛気臭くなっちまうわよ!」フンッ!
浦上「にゃははは! さーせん。あ、ルチアも拒否権無しだヨー」ニヤリ・・・
ルチア「やれやれ……では、すいません。寮に一報入れておきたいので電話を借して貰えますか」フフッ・・・
浦上「アニェーゼに?」フム・・・
ルチア「いえ、あの子達は多分既に寝てると思うのでシェリーか神裂辺りに一報を」コクッ
浦上「……いや、多分寝てないヨ」ポリポリ・・・
ルチア「え」キョトン・・・
フロリス「ああ、寝てないだろうな。レッサーか弟君、もしくはマグヌスの携帯に電話してみりゃ分かる」ハハハ・・・
ルチア「……ぁ」ピタッ・・・
浦上「……如何する?」アハハ・・・
ルチア「……ドチラでも構いません。電話をお願いします」ハァ・・・
フロリス「はいはい、りょーかい。ウラっち、多分レッサー暴走してるから弟君に電話して」ヤレヤレ・・・
浦上「あいまむ。んじゃちょっと待っててネー」テクテク・・・
ルチア「……出来れば、貴女達の予想は当たって欲しくないんですけどね」ハァ・・・
フロリス「でもぶっちゃけアイツらの方がルチアっちより歳相応だよ。頑張って『人並み』を経験しようとしてる。悪く言ってやんなって」フフッ
ルチア「ったく……しかし、貴女方に免じて目を瞑ってあげましょう。彼女達の大事な『友情』と『日常』ですものね」フッ・・・
1002Res/1471.81 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。