過去ログ - ほむら「……ボーレタリア?」(まどか☆マギカ×デモンズソウル)
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◆Micq87azYs
[saga]
2011/11/01(火) 00:20:14.09 ID:uZRWqQ1h0
魔法少女、暁美ほむらは強烈な頭痛と共に眼を覚ました。
右手でこめかみを押さえながら、自身が仰向けに倒れていた水の内より体を起こし、辺りを見渡す。
「――何処かしら?」
幾度繰り返したかも覚えてはいない『ワルプルギスの夜』への敗北をまたもや喫し、
砂時計を廻して時間を遡航した筈の暁美ほむらは、常に変わらぬ『スタート地点』である病室のベッドでは無く、
全く見知らぬ謎の世界へと突如放り出されていた。
僅かな光と霧、そして足元に流れる一面の水流を除けば、何一つ見えぬ謎の世界。
突然のイレギュラーな事態に、ほむらは魔法少女に変身して盾の内よりもしもの為の拳銃を取りださんとする。
予期せぬ事態に、取り敢えずわが身を守る術だけは前もって用意せんと思ったのである。
だが――
「!?」
魔法少女に変身する事が出来ないッ!!
にもかかわらず、その左手には見なれた意匠の円盾……をおよそ2倍の大きさに拡大したような盾が取り付けられている。
無意識のうちに変身していたかと思って身につけている服をまさぐるが、これまた奇妙な事態、
ほむらが今身に纏っているのは、見滝原中学の制服でも、病院で来ていた寝巻でも、魔法少女の衣装でも無かった。
恐らくは動物の革を鞣して作ったモノだと思しき頑丈な、恐らくは軽装の鎧として用いると思しき上衣を着ているのである。
加えて、同様の素材で出来た革手袋を嵌め、ブーツを履いていた。
盾の内には溜めこんで来た銃火器は一切存在せず、
代わりに木と革と蔓で出来たロングボウが一つ、五十本の矢が入った矢筒が一つ、
先の鋭い、血溝の入った短刀が一つ、そして何やら不思議な匂いのする緑の草が十、
それぞれ入っていたのである。
「……」
「(わけがわからないわ)」
はっきり言って意味不明な事態の連続に、
表面上は何時もの鉄面皮を守りつつも、内心では踊りだしたい程にほむらは混乱していた。
わけがわからない。全く以ってわけがわからない。
果たして何が起こっているのか。
時間遡航のやりすぎで宇宙の法則が乱れたのか、
それとも『これは……インキュベーターのしわざかッ!!ゆ”る”さ”ん”』なのか。
とにも、かくにも、此処に留まっていては埒があかない。
ほむらは、水をジャブジャブつま先で跳ね飛ばしながら、闇の中へと歩き出し……
「……あれは……」
思いの外、短い時間で新たな事態に遭遇する。
それは空中に開いた光る『裂け目』であり、その裂け目は霧で覆われ、
白い霧が裂け目から白い粒子を闇の方へと漂わせているのである。
「…………」
無言で霧に手を翳すほむら。
どうやら、この裂け目には入る事が出来そうだ。
逡巡すること僅か、ここで彷徨っていてもらちが明かないと、
ほむらは思い切って霧に満ちた裂け目を潜りぬけた。
霧と光が、ほむらを飲み込んで―――
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