3: ◆NetU/1afLCgh[sage]
2011/11/04(金) 03:10:10.30 ID:0lZG7FLAO
「待って!ってミサカはミサカは引き留めてみるっ」
目的の人物は、とくに急いでいる風でもなく歩いていた。思わず掴んだ手首は細く、肌はとても白い。
「…!?」
のぞき込んだ顔を二人は固まる。
「え、あなた誰?ってミサカはミサカは自分の目を疑ってみたり……」
「はァ?いや、オマエこそ誰だよ」
白い髪に赤い瞳、そんな特異な容姿を持つものは数少ない、というかたった一人のはず。
相手のもっともな言葉も耳に入らずに、打ち止めは混乱していた。
背は打ち止めと同じ位、服装はパーカーにショートパンツ・ニーソックス、という活動的な少女らしいカジュアルな姿だった。
身長が打ち止めと同じという時点で、一方通行とは別の人物だと理解したが、それにしても。
「……あの人を女の子にしたみたい……ってミサカはミサカはあり得ない想像をしてみる……」
「……あの人?」
一方通行に似すぎた少女?は首を傾げる。
つかまれた手首を離してほしそうに引っ張っているが、打ち止めはぎゅっと掴んだまま離さない。
「そォか、オマエが…第三位のクローン……」
「!、なんで知ってるのってミサカはミサカは驚愕してみる」
打ち止めは大きな瞳をさらに開いて、少女を見つめた。
彼女の素性を知っているということは、 少なくとも無害な一般人とは思えない。
今更ながら後を追ってきたことを後悔し始めていた。
「ン…、探してたから」
しかし、目の前の少女は嬉しそうに頬を緩ませて微笑んだ。
あの人では決してできないだろう、自然な笑みにぽかんとしてしまう。
「え…?」
「俺と同じ、クローン」
「え?え?」
「なァ、俺と、友達になって?」
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