過去ログ - 御坂妹「アクメツ……?」 二殺目
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179:とある複製の妹達支援[saga sage]
2012/04/18(水) 23:37:40.91 ID:yh0HnsWzo
美琴「さて、と」
バチィッ!!!
放たれた雷撃は幻想猛獣の展開した力場によって逸らされてしまう。
美琴「この期に及んで……面倒な真似してくれるじゃない」
木山「あれは私が使用したのと同じ……誘電力場か」
安達「無駄だな」
木山「確かにこのままでは彼女は……」
上条「そうじゃない」
木山「何?」
美琴「――コレなら、どうよ!」ゴバッ
帯電した掌から放たれた雷の奔流が、幻想猛獣の体躯を丸ごと飲み込んだ。
木山「これは……!」
安達「強引にねじ込んだ電気抵抗の熱だけで、体表を剥がしてるのか」
副次効果である筈の熱量だけで、その肉を焼き払い、消し炭へと変えていく。
上条「――核が見えた!」
幻想猛獣『zet殺sorbsjha』
反撃の為に伸ばされる触手も飛来する氷塊も、吹き荒れる漆黒の砂塵に切り刻まれる。
美琴「……悪いけど、『自分だけの現実』を他人に任せるような人達に負ける訳にはいかないのよね」
力が欲しいと願うなら、それは決して手放してはならないモノ。
能力者にとっての絶対にして、唯一の拠り所であり、存在証明。
過激な放電音を交えながら、少女の指先に膨大な雷の力が集約される。
集約されていく力の余波だけで、美琴の周囲の空間自体が帯電しているかのように錯覚してしまう。
上条「……すげぇ」
才能の有無は関係ない。必死に努力の果てに結実が約束されている訳でもない。
しかし、少なくとも……前進を止めた者に進歩という名の祝福は訪れない。
だから。
こんな悔しさと苦しみの中で微睡むような、悲しい幻想は終わりにしよう。
美琴「――――こんなとこで苦しんでないで、とっとと帰んなさい」
放たれたコインが光を纏い、光へと変わり、天を撃ち抜いた。
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