過去ログ - 御坂妹「アクメツ……?」 二殺目
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192:とある複製の妹達支援[saga sage]
2012/04/19(木) 00:16:52.30 ID:W8+2pLyVo
上条「(情けない……本当に情けない)」ズーン
一人で百面相をしている上条の背中で、美琴の表情に不安の色が混ざった。
美琴「(……もしかして、やっぱり……重かったり……?)」
しかし、上条の歩み自体はスムーズで苦しさは見受けられない。
美琴「(平気そう、かな…………それにしても……意外と背中……広いんだ)」
こんな風に誰かの背中に負ぶさったのは、どれぐらい昔だったろうか。
今も世界中を飛び回る父の背中の記憶は、少しずつ消えていっている。
美琴「(……思えば、コイツの背中ばっかり見てた気がする)」
それは美琴が追いかけて、上条が逃げるという、これまでの二人の関係性故の感覚だった。
美琴「………………捕まえた」ギュウ
また少しだけ、首に回された腕に力がこもる。
上条「あの、御坂さん……何をなさっているのでしょうか」
美琴「…………充電、かな」
上条「……………………そっか」
美琴「……うん」
上条「……………………」
美琴「……………………」
上条「………………御坂?」
御坂「……………………すぅ」
上条「(…………人の背中で寝てやがるし)」
――――お疲れ様。
ほんの少しだけ、上条は歩く速度を落とした。
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