過去ログ - 御坂妹「アクメツ……?」 二殺目
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231:とある複製の妹達支援[saga sage]
2012/07/15(日) 18:54:05.51 ID:bHoNt91Go
――口に出してみて、致命的な事に気付いた。
上条「……『回収』?」
安達「そう、アイツ等は『奪取』とも『捕獲』とも言わなかった」
前にも感じた小さな違和感。
インデックスをモノ扱いしている事への怒りで、その言葉の意味を深く考えてはいなかった。
だが、インデックスから話を訊いた今では、それが看過していい類の情報か怪しくなっている。
上条「……もしも……言葉の通りの意味だったら……」
安達「単純に魔術師を退ければ……インデックスは助かるのか、怪しくなってきたじゃん」
魔術師を退けて、彼女をイギリス清教の教会へと送り届ける。
それが今の上条達がインデックスに対して出来る最大限の事だった。
上条「でも……そうだとしたら……そんなの、インデックスが救われなさすぎるだろっ!?」
最悪の事態をイメージした上条は思わず大声を上げていた。
安達「聴こえるぞ、二人に」
上条「うぐっ」
生の指摘に慌てながら、口を押さえる。
上条「……悪者を倒せば、それで解決……そんな話だったら、楽だったんだけどな」
考えなければならなかった。
ハッピーエンドを手にする為の。
『たったひとつの冴えたやりかた』を。
安達「だが、この考えが正しいとなると……時間的に追い詰められているのは連中も同じ、って事になる……か?」
何らかの限界時間(リミット)が設定されているのだとすれば、それこそが『一年』の区切りであるように思える。
上条「もし、奴らに時間がないとしたら……今、御坂が戦えない『この状況』を放っておくと思うか?」
安達「思わないな――だが、来ると分かっていれば、対処のしようもあるじゃん」
元々が同一人物であるからなのか、安達生の考えも自然と新倉生と同じ場所へと帰着する。
上条「対処って……どうするんだ?」
安達「決まってるじゃん」
――待ち伏せだ。
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