過去ログ - 御坂妹「アクメツ……?」 二殺目
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82:とある複製の妹達支援[saga sage]
2011/12/24(土) 02:49:42.20 ID:hw9C40WQo
〜高速道路上〜
布束『書庫(バンク)に照会して、木山春生の情報を新しく入手。そちらにも伝えるわ』
ハンズフリーを使って、アクメツ……安達生は運転をしながら布束に連絡を取った。
この際なので、隣に乗っている上条や後ろの佐天にも聴こえるようにスピーカーをオンにする。
ちなみに車に乗ったばかりの時、佐天は謎の仮面の男に対して明らかに警戒していたが、
上条が昨日の夕方に助けられた事(詳細は伏せたが)を告げると、警戒を解いたのか、或いは状況に慣れてしまったのか、
「何で仮面なんて着けてるんです?」と遠慮のない質問をしてくる始末だった。
……若さって、怖い。
上条「(こんな仮面を着けてる奴でも、情報をくれる協力者なんているんだな……)」
アクメツとは二度目の邂逅となる上条も余裕があるのか、この謎の男に味方がいる事自体に驚いていた。
布束『木山春生は、第一三学区の小学校に教師として赴任していたそうだけど、翌年には辞職している』
アクメツ「辞職? 理由は分かるか?」
布束『because その教え子が、能力開発の実験中に原因不明の意識不明になった事が理由らしいわ』
上条「……意識不明……」
佐天「今の幻想御手を使った人達みたいな状態なんでしょうか……?」
布束『書庫から得られた情報は限られてる。however 状況を踏まえて類推することは可能よ』
――布束が語った仮説はとても残酷で、とても苦しいものだった。
佐天「……ひどい……!」
上条「それが、あの人の動機って事か……!?」
アクメツ「…………成程」
ただ一人……いや、電話の向こうにいる布束と生だけは『そういうこともあるだろう』と、納得していた。
佐天や上条のように学園都市に対しての信用なんて、そもそも持っていないのだから。
上条「アクメツ、もっと急いでくれ! ……絶対に止めなきゃダメだ……少なくとも、こんなやり方だけは!」
アクメツ「……アイアイサー」
舌を噛むなよ?と注意してから、一気にアクセルを踏み込んだ。
――出会った時から変わらない、友人のその『在り方』に心の中で賛辞を送りながら。
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