過去ログ - 御坂妹「アクメツ……?」 二殺目
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91:とある複製の妹達支援[saga sage]
2011/12/24(土) 03:11:12.53 ID:hw9C40WQo

『私が、教師に?』

元々、教員免許を持っていたからと言って、教師を目指していた訳ではない。
取得単位で取れたから……要はついでだった。

だから、実験の被験者である『置き去り(チャイルドエラー)』の子供達の担任を任されても、困惑するばかりだった。
例え、実験が統括理事会の肝入りとは言っても……きっと、私に教師は向いていないだろうから。

『今日から君達の担任になった、木山春生だ……よろしく』

子供は……嫌いだ。

騒がしいし、デリカシーがないし、失礼だし、悪戯するし、論理的じゃないし、馴れ馴れしいし。

すぐに……懐くし。

でも。

『私達は学園都市に育ててもらってるから』

子供は嫌いだけど。

『この街の役に立てるようになりたいなーって』

あの子達の真っ直ぐな『夢』は。

何だか、悪くないと思えたんだ。

依然、いい迷惑ではあったが。


――季節が巡った。


驚かされて、振り回されて、怒って、笑って……時が経って、少しだけ私は教師らしくなった。

『センセーの事、信じてるもん。怖くないよ』

彼女達の信頼に応えて、実験を成功させる事が研究者として……そして、教師としての役目だと思った。

そして、実験は成功した。

『木山君、よくやってくれた』

最悪の形で。

『彼等には気の毒だが……科学の発展に犠牲はつきものだ』

誰かの描いた流血のシナリオに沿った、事故という名の決着。

最初から……学園都市にとって、あの子達は使い捨てのモルモットでしかなかった。

私のやっていた事は。

科学という名の悪魔への生贄として捧げられる、哀れな子羊の手入れをする……愚かな羊飼いでしかなくて。

もしも、研究者としての冷徹さを持ったままでいられたなら、あんな事になる前に気が付けたのに。
もしも、教師として、あの子達を本当に想っていたのなら、あんな実験に子供達を差し出すような真似はしなかったのに。

――やっぱり、私のやっていた事は……『教師ゴッコ』でしか、なかった。



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