過去ログ - 淫魔「んふふ」 修道女「闇の気配がする……」
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163:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です)(沖縄県)[saga]
2011/11/08(火) 02:24:26.32 ID:F7tESZSko
修道女「来るな! ……何を考えている! 悪魔め……」
修道士「悪魔……か。たしかに、私は地獄に落ちた。悪魔かもしれない」

修道女の制止を気にしながら、しかし歩みを緩めずに、青年は進む。

修道士「だが、あなたへの思いは変わっていない」
修道女「やめて! 言わないで!」

修道女は耳をふさぎ、目を閉じてうつむいた。

修道女「うそだ……これはうそだ……」

修道士「そうだね。ここは嘘だ。嘘の場所だ」
修道女「え?」

修道士「この部屋の外には何もない。ほんの少し、修道院の廊下があるだけだった。空には星も、月もない。だから、きっとここには朝も来ない」
修道女「それなら……」

修道士「でも、僕はちがう。本物……少なくともあなたを思うこの気持ちは本物だと思いたい」

ベッドに震える修道女の身体を、青年の胸と腕が柔らかに包み込む。

修道女「あ……」
修道士「ずっと……こうしたかった」

修道士「触れたかった。抱きしめたかった」
修道女「……うん……うん」

修道女の手も修道士の背中にまわされ、修道女の目尻から清いなみだがこぼれ落ちる。

修道士「それは許されなかった……でも今は……」
修道女「……」

修道士「修道女、あなたが欲しい」

最愛の人に肩を抱かれ、まっすぐに見つめられ、修道女は胸に両手を当てる。

修道女「わたしのこの胸の気持ちも、きっと本物。修道士、わたしもあなたが欲しい」

ふたりは見つめ合い、くちびるが近づく。


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