過去ログ - 淫魔「んふふ」 修道女「闇の気配がする……」
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227:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です)(沖縄県)[saga]
2011/11/09(水) 21:43:18.06 ID:Y3IbhwsXo
天使は目覚めた。
朝だった。
身体はまったくの健康体になっていた。
黄金のリンゴを食べた分、前より力強くなった気分すらある。
シーツは替えられ、いつもの丈の短い服に着替えさせられていたが、部屋にはまだなんとなく14号のかおりが残っている。
天使は起き上がってテーブルの上を見たが、黄金のリンゴはそこにはなかった。

天使「……14号?」

天使は部屋を見渡したが、部屋には14号の姿はなかった。
しばらく待っても、14号は起こしに来なかった。

天使は立ち上がって部屋を出る。

ホールに入ると、皆が待っていた。
14号もいる。
誰の身体にも包帯が巻かれ、みな傷ついているが、大事はなさそうだ。

天使「おはよう」
14号「お、おはよう……身体の具合はどう?」

天使「うん。とてもいい。ありがとう」
14号「そ、そう……よかった」

わずかに目をそらし、14号は答える。
天使は昨日のことを思いながら席に着く。
いつも通りの豪華な朝食が運ばれ、天使は初めて自分の手を動かして、15皿の料理を食べた。

最後に、黄金のリンゴが、皮を剥かずに天使に渡された。

天使「いや、今は食べないよ。何かにぶつけたりしなければ、このままずっととっておけるんだ……それより」

天使は、15人の少女たちを周りを見渡す。
少女たちの天使を見る目つきも変わっていた。
恋人を見る目。
しかもその恋人の身体は、彼女たちにとって砂糖菓子でできている。

天使は少女たちの傷のこともあやまらず、自分の今までの事をあやまりもしない。
もちろん、黄金のリンゴの礼も言わない。
ただ、皿の下げられた食卓によじ登り、真ん中で振り向いて少女たちにむかって座る。
15人の少女たちの、天使を見る目が、獣に変わる。

1人ずつ視線を交え、天使は顔をうつむけて、ほほを赤らめた。

天使「す……好きにしろ」

15人の少女たちが、一斉に飛びかかった。


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