過去ログ - 淫魔「んふふ」 修道女「闇の気配がする……」
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784:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県)[sage]
2012/07/25(水) 02:32:41.49 ID:iup5yYauo
そろそろ2ヶ月


785: ◆WjI07W0ub6
2012/08/02(木) 22:38:52.31 ID:VZOkYNnJo
淫魔「夏がまいりました。夏といえば、そう! 青姦! 皆様こんばんは、淫魔です。今は作者の代理です。

2ヶ月、開いております。

一応今までの投稿では、長めのSSを1話分として、1話ごとに投稿してきたのですが、だらしねえ作者のせいで、そのペースを落とさざるをえません。
以下略



786: ◆WjI07W0ub6
2012/08/02(木) 22:41:14.52 ID:VZOkYNnJo
『修道士の受難』


紫色の魔界の明け方。薄暮の空を飛ぶ、一枚の絨毯があった。

以下略



787: ◆WjI07W0ub6
2012/08/02(木) 22:42:49.01 ID:VZOkYNnJo
空飛ぶカーペットの上には、修道士とメイドのほかには、大きめのバスケットがひとつ。
メイドはピクニックバスケットから白いクロスを取り出し、修道士の前に広げる。並べるカトラリーは清潔な木のスプーンひとつ。
次にメイドは小さな魔法炉を取り出し、蓋付き鍋のスープを温め直す。
スライスしたパンを炉の横にかざしてあぶりなおし、皿に並べる。パンを切ったナイフでチーズをスライスし、鍋がコトコト音を立てる前に肉と野菜のたっぷり入ったスープを盛りつけた。

以下略



788: ◆WjI07W0ub6
2012/08/02(木) 22:43:21.12 ID:VZOkYNnJo
袋から立ち上るのは、上等なバターの香り。
なんのためらいも無く、修道士は一枚つまみ、口に放り込んだ。
乾かしたハンバーグのような味で甘みは無いが、サクサクと良い音を立て、口の中にバターの香りが広がる。

メイド「あの……大丈夫……ですか?」
以下略



789: ◆WjI07W0ub6
2012/08/02(木) 22:43:58.31 ID:VZOkYNnJo
草原を埋め尽くす兵士たちの群れは途切れることなく、祭神の城が見える頃にはずいぶん日も高くなっていた。

メイド「見えました、祭神様のお城です」

修道士「あれが……」
以下略



790: ◆WjI07W0ub6
2012/08/02(木) 22:46:37.70 ID:VZOkYNnJo
登り切った壁の上、地上から離れた遙かな高みに、街が広がっていた。

赤瓦の敷き詰められた屋根の群れは、丸い城の中央に行くに従って低くなり、すり鉢状の盆地となっていた。
家々は中央に向かう側に大きなテラスがあり、テラスには鎧を着た家の主人と思われる魔人とその家族たちが椅子を並べ、皆同じ方を見つめている。家の間には酒を出すような飲食店もあり、テラスの席には多くの客が入り、飲み食いの合間にやはり同じほうを見ていた。
彼らの視線は街の中心、すり鉢の一番低いところに向けられていた。修道士も目をこらすと、街の中央には石造りの床の広場があるようだった。
以下略



791: ◆WjI07W0ub6
2012/08/02(木) 22:48:35.91 ID:VZOkYNnJo
広大なコロッセオに詰まった観客からの、痛いほどの視線を感じながら、修道士は祭神の前に進み出た。
メイドは修道士の斜め後ろにひざまずき、目を伏せる。
懐から淫魔の書状を取り出し、広げると、修道士は軽くくちびるを噛んだ。

修道士「……これを読むのですか?」
以下略



792: ◆WjI07W0ub6
2012/08/02(木) 22:49:19.48 ID:VZOkYNnJo
南方守護の魔神、祭神の城。
背の低い円柱形の城の奥深く、謁見の間近くの会議室で、議論が交わされていた。

20名ほどの祭神の腹心が円卓を囲み、修道士とメイドも同席をゆるされた。

以下略



793: ◆WjI07W0ub6
2012/08/02(木) 22:53:11.76 ID:VZOkYNnJo
豚大臣「使者様のことでございます」

会議の中心から半ば外れていた修道士は、大臣の言葉に視線を向けた。

修道士「……私の?」
以下略



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