過去ログ - 上条「なんだこのカード」 SEASON 4
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33:予定では今頃3周目書いてるハズだったのにどうしてこうなった[sage]
2011/12/01(木) 08:42:12.27 ID:5l/7TzXWo
『……が、園……市、え……』

全くもって不意に、特定の周波数に合わせられた無線から声がした

酷く音質は悪いが、それは確かに人の声

まさか地上の生き残りと言う訳でもないだろうが

「誰、だ?」

答えたのは、学園都市に残って居た兵の一人

空軍仕様のエアマスクに少々手を加えたものを臨時に使って、空気を体に取り込んでいる

彼以外にも同じものをつけている者がちらほら居る。それを使い回してなんとか低酸素症を防ごうとしているが

この無線を受け取った彼自身も、既にかなり酷い頭痛を感じている

一線を通り越して呼吸機能が低下してしまえば、もう終わり

むしろ楽になれるかもしれないと、残った兵の何人かも狂った様にして逝ってしまった

そもそもの空気の絶対量が少なすぎるから、何れ自分もそうなってしまうだろう

ある種の救いを求めて無線に答えた彼だったが

『聞え、……核を……』

聞えた言葉は、Nuclearという聞きたくもない単語だった

「……核?」

『そ…だ。残っ……ミサ、ルに弾頭をせっ……』

「ミサイルに乗せろってのか。何をするつもりだ」

『時間…ない。とに…く、……せ。あとは、こっ……』

節々に聞えた、ザザザ、というノイズが大きくなった。カットする機能が付いているハズなのだが、あまりにも大き過ぎて通用しないらしい

これ以上はもう、本当に聞き取れなくなった。今まで通じていたのが本当に運が良かった事なのだ

不通の原因はもしかすると、この不酸素状況を作りだした原因と同じなのかもしれない

そのように弱ってきた頭で判断すると、彼には最早その無線の内容だって、どうでもよくなってしまった

核を暴発させたいならお好きに。丁度弾頭もミサイルも僅かばかり残っている

だがそれ乗せる作業はしたくない。というか出来ない。動く気になれないのだ

生きる為、足掻くのも馬鹿馬鹿しいくらいだ。本当に


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