過去ログ - 上条「なんだこのカード」 SEASON 4
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[sage]
2011/12/19(月) 21:18:56.83 ID:clCjz2IDo
この存在に、まともな戦い方など通じはしない
そんなこと分かっている。見れば分かる。この大きさだ
だったらどうするか
都合のいい事に、それに負けないくらいの存在が大きな切っ掛けを目の前で作ってくれた。それを
神裂(利用しない手は、無い!!)
判断すると次には、即座に膝の大穴へ自らの腕を空間移動させた
その、未元物質の塊である腕を上下へ繊維状に伸ばすことで、巨体にとっては非常に長細い軸によって脚が固定されたことになる
動きは縛った
だったら、このままその無暗に大きな体を引き裂くまで
切り離した腕の代わりに再度未元物質で自分の肩から右腕を生やし、両の手で握った刀を横薙ぎに
彼我の距離はおよそ1km。そしてその胴の横幅はおよそ400m
神裂「おぁあああああああああああああああッ!!!!」
気迫が、その黒々として細長い未元物質を包み込む
1.5kmにまで伸長した切先が、巨体の下腹部を真横に、簡単に引き裂いた
それは確実だ。ブジュゥ、っと大河を支える堤が決壊するかのような音を立て、中身である黒々とした血肉が溢れ出たのだから
とはいえ、それは細すぎた
巨体からすれば神裂の伸長した未元物質の刃など、ピアノ線よりも更に細いマイクロファイバのようなもの
寧ろ、それより余程痛々しい出血すら自ら行っているのだ。そしてそれらを上回る再生機能
その再生機能があまりにも強過ぎるからこそ、自らを殺しきれないからこそ、天に浮かぶ"神の国"を仰いでいるのだ
結果だけみれば神裂のそれはあまりにも規模が小さく、また、"相対するもの"の外部出力という火砲すらも、彼の天を仰ぐのを止めることにはつながらなかった
巨体の中にある軸も、既に体内へ取り込まれてしまっただろう
"未元物質"≒"神の力”の劣化コピーでしかない彼女如きが、そもそも影響を与えられる存在ではないのだ
そんなことは承知の上。いくら脳内の複脳が無理と警告を表示したところで、彼女は止まらない
神と言えど、それは人の形を模している
自己の破滅として愚かしい人の形を望んだのかもしれない。だったらば、その核は人の最大急所
神裂(心の臓を、狙えば!!)
奇しくもそこは確かに、垣根帝督の願いを取り込みながらも
狂ってしまった悲しいコアであるフィアンマの原初的な、魂とも言えるそれが、備わった場所だった
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