143:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)[saga sage]
2011/12/10(土) 18:10:37.00 ID:rWBMrX3Fo
女には右目が無く、そしてある一部分も存在していなかった。
その事に上条達はまた気付いていなかったが、逃げているだけの現状ではまだ知る事など出来ないだろう。
「隠れてるだけでどうにかなるとでも思ってんのか? さっさと出てきて死んでもらいたいんだけどなー」
この問いにもやはり答えは返ってこない。今、自らの居場所を明かす事が死へと直結する、
それを二人は理解していた。だからこそ、何か手を打たなければならないと考えているのである。
「(……上条さん、相手の生み出す光線は当たってしまえばおそらく即死。ですが……)」
「(今、俺達が使えるのは五和の槍だけか……他に何か無いか?)」
「(すみません……魔術も使えず、今は槍も役に立ちそうも無いですね……)」
「(それで反撃してもあの光線で返り討ちになる……駄目だ、他の方法を考えねえと)」
「(でも、考えてる時間も――っ!?)」
と五和が言いかけたところで近くにあった別のコンテナが一瞬で吹き飛んだ。
飛び散ってきた破片をかろうじて避けたが、それはこの場所も危険ではないという事を上条達が理解するには十分であった。
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