147:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)[saga sage]
2011/12/10(土) 18:20:47.75 ID:rWBMrX3Fo
上条の狙いは確かにドラム缶の山を崩す事であり、それに乗じて五和が襲撃するというものだった。
しかし、女とその山の距離は三十メートル程離れており、山が崩れようとも被害に遭う可能性は低い。
それどころか近くに居る上条の方が危険な程である。
さらに、女の居る場所は光線により物が吹き飛んだ後のため見晴らしが良い。
これでは奇襲どころか五和が無駄死にしてしまうだけ、現に女はその山が崩れるのを見ても何とも思わなかった。
「……っ、うるせえな……変な所に逃げやがって。オイ、もう良いだろ、男はどこに行った?
まさか、女一人を残して逃亡したとか言うんじゃねえだろうな? ハッ、もしそうだとしたら情けなくて殺す気にもならねえけどな!」
女は上条の方に近づく。入れ替わっているため女は男の方は隠れたと思い込んでいるが、それは間違いである。
それに気づく事はなく、光線をまた上条の方へと撃ち始める。
その途中ではドラム缶がいくつも転がって来ていたが、女を足止め出来る程度ではない。
「ほら、さっさと出て来いよ。じゃねえとこっちの女の方が使い物にならなくなるぞ? ああ、それがお望みなら任せてもらっても良いけど。
どこにでも穴があったら便利かもね、好きな所で楽しめるから。……まあ、顔に穴開いた女が好きって悪趣味なヤツが居たらの話だけどなァ!」
次第に詰まっていく上条と女の距離、避ける事が出来るギリギリまで上条は女をおびき寄せる。
両者の距離は残り十数メートル、これ以上はいくら何でも避けようがない。そして女は右手を前に出した。
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