168:以下、あけまして[saga sage]
2012/01/04(水) 02:19:06.93 ID:AiUnSeA3o
「土御門……それに、神裂か」
「よう、ずいぶんやられたみてえだなカミやん。後は黙って見てるだけで良いぜ」
土御門の言葉を聞く限り、彼には何か考えがあるのだと上条は判断した。
五和も倒れたままで自分も既に満身創痍である。
それならば、と上条は土御門に事の成り行きを任せる事にした。
「一歩でも動いたら死ぬ、か。それはそっちも同じって事には気づいてんのかしら?」
「ええ、この距離ではお互いに無事では済まないでしょう。それでも私が取る行動は変わりませんが」
「ずいぶん頼もしい味方がいたもんだ、身の程知らずってのは減点だけど」
銃と刀を突きつけられても女はその余裕を保ち続ける。
それは自分の能力に信頼を置いているから、そしてこんなヤツらには負けない、
と思っているからだろう。それだけの自信が女にはあった。
それを見透かした上で、土御門は女との交渉を始める。
「おいおい、オレ達をその辺の雑魚と一緒にするのは危険だぜい?
こっちもそれなりに死線は越えて来てる、つまりはアンタと一緒って事だ」
「テメェらと私を一緒にするってのがそもそもの間違いって気付かねえのか、あぁ!?」
「落ち着いて考えてみろ、さっきそこに立ってる男は何をした?」
上条は何をしたか、簡単に言えば女の攻撃を防いだ。
二度光線を打ち消した事は偶然でも無く、何らかの手段があってそれを成しえた。
その方法を女は知らない、現状は不確定な要素が多すぎる。
「どうやったかは分からないだろうがアレは事実だ。さて、話が出来る位には冷静さを取り戻したか?」
「……言うだけ言ってみろ、それ次第ではすぐに消してやるよ」
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