過去ログ - 女教師「折角のクリスマス・イヴだし、付き合ってあげる」
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[saga]
2011/11/10(木) 23:24:44.20 ID:3DymN/oc0
言葉の最後の方は泣き声も混じっていた。
先生の悲痛な叫びが夜の公園の虚空に響いて、消える。
僕は先生に何かを伝えようとして口を開き掛けて、すぐに閉じる。
僕に何が言えるってんだ?
先生の家庭の事情を何一つ知らない僕に何が言える?
きっと、何を言ってもそれは意味を成さない。
僕の言葉も先生の独り言と同様に虚空に消えていくだけだろう。
そうだ。
僕等はクリスマス・イヴを共に過ごしているけれど、
その行動には必然性も無いし、意味も無いし、何も無い。
単に街で擦れ違っただけの顔見知りに過ぎないんだ。
お互いの人生に関われるほどのそんな深い関係じゃない。
いや、もしも仮に……。
仮に僕と先生が年の離れた恋人同士であったとしても、
僕等の抱える問題はお互いが交わす言葉程度で解決出来る問題じゃない。
でも、思った。
僕等の会話が意味を成す事は無いだろうけど、
お互いに独り言を虚空に向けて呟く事で、僕は思い始めていた。
僕と先生は同じだ。
幸福になりたかったんだ。
幸福とは何なのかを知りたかったんだって。
それが分かり掛けてきた時、
僕の記憶の扉がまた一つ音を立てて開いた。
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