過去ログ - 女教師「折角のクリスマス・イヴだし、付き合ってあげる」
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2011/11/07(月) 06:23:34.54 ID:WE841c1m0
「すみません。大丈夫ですか?」
「いや、こちらこそ……、あら?」
「あっ……!」
その場に倒れこんでいる人には見覚えがあった。
と言うか、いつも見ている顔だった。
それこそ下手をすればクラスの女子よりも見慣れた顔だ。
「誰かと思ったら、先生じゃないですか」
「何だ、貴方だったの?
もしかしたら、美男子とぶつかったんじゃないかと思って、ちょっと期待してたんだけど」
「期待を裏切って申し訳ありません」
「別にいいわよ」
先生が苦笑混じりに言って、僕も軽く苦笑を浮かべた。
そう。僕がぶつかったのは、うちのクラスの担任の先生だった。
クリスマス・イヴにぶつかった男女。
そして、二人は顔見知りで教師と生徒。
一昔前のドラマならそれでラブストーリーが始まったりするんだろうけど、
残念ながら僕と先生というこの配役では無理があろうというものだった。
片や特に目立たない冴えない男子生徒。
片や三十代後半の国語の高校教師。
しかも、既婚で二児の母親ときたもんだ。
これでラブストーリーが始まったら、
むしろサスペンスの序章に過ぎない気がするぞ。
「どうかした?
先生じゃなくて、可愛い美少女とぶつかりたかったとか?」
「希望を言うとそうですが、まあ別に先生でも構わないですよ。
女性には違いないし」
「不倫は出来ないわよ?」
「しませんよ。僕にも選択の自由がありますから」
「棘のある子ねぇ。まあ、いいわ。
ところでどったの? こんな所で一人きりで」
「別に何でもないです。ただ、通りがかっただけですよ」
大きく先生が嘆息する。
仕方ないなあ、と言わんとせんばかりに。
「クリスマスに若い男子が一人きり。
寂しい青春ねえ……」
「放っておいて下され」
僕の言葉を聞いた先生はその後暫く沈黙していたが、
何かを思いついたのか突然非常に厭らしく笑った。前に見た事がある顔だ。
確かあれはそう……、クラスのイケメンを無理矢理女装させた時だったっけ。
表情を崩さず、先生が僕の耳元で囁く。
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