過去ログ - 女教師「折角のクリスマス・イヴだし、付き合ってあげる」
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nu
[saga]
2011/11/19(土) 19:09:21.95 ID:E5NSglYM0
言われ、僕は少しだけ息を呑んだ。
そうだよな……。
僕も自分を特別だと思いたかった。
自分を特別だと思いたいのに、自分を特別視してくれない世界が憎らしかった。
全部じゃないけど、僕が死にたかった理由の一部は確かにそれでもあった。
馬鹿みたいだな、と僕は自嘲する。
何時かは僕も死ぬ。
ひょっとしたら、真に世界に絶望して自殺する事もあるかもしれない。
きっと死んだっていいんだ、そんな時は。
でも、流石に今日自殺しようとした動機は、哀れな自己陶酔以外の何物でもない気がした。
そんな程度の理由で自殺するなんて、自殺という行為自体に失礼だろう。
僕は立ち上がる。
その場から。
蹲っていた自分の殻から。
眼前の先生と強く視線を合わせる。
軽く、微笑み合う。
安易に死を選ぼうとしていたお互いを嘲笑し合うみたいに。
不意に。
僕のジーンズのポケットに入れていた携帯電話が鳴った。
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