過去ログ - 女教師「折角のクリスマス・イヴだし、付き合ってあげる」
↓
1-
覧
板
20
62
:
nu
[saga]
2011/11/19(土) 19:10:30.72 ID:E5NSglYM0
「着信音が『てんとう虫のサンバ』って、貴方ねえ……」
呆れた様子で突っ込む先生を無視し、
僕は折り畳んでいた携帯電話を開いて液晶画面に目を向ける。
少しだけ胸の鼓動が大きくなった。
液晶には今彼氏と過ごしてるはずの『あいつ』の名前が表示されていた。
何故?
どうしてこんな時に『あいつ』から着信がある?
イヴの夜に幸せに過ごしてるはずの『あいつ』からどうして?
何かあったのか?
イヴに彼氏と喧嘩でもしたのか?
それとも、もっと他の理由で……?
多くの考えが頭の中を交錯する。目まぐるしいくらいだ。
電話には出ず、僕はその着信を放置する。
鳴り続ける僕の携帯電話。
先生がじっと黙って僕の様子を見つめていた。
三十秒くらい後、名残惜しそうに僕の携帯電話は着信音を止めた。
「……いいの?」
首を傾げながら、先生が僕に訊ねる。
僕は携帯電話をポケットに仕舞い込んで、いいんです、と返した。
そうだ。これでいい。
『あいつ』が彼氏と喧嘩したにしろ、他の何があったにしろ、
少なくとも僕と『あいつ』はクリスマスに関わり合いになるべきじゃない。
『あいつ』と話をするべきなのは、きっとこの季節が終わってからだ。
クリスマスは僕みたいに幸せを求めて絶望する人が多くなる季節だ。
そして、幸せになろうと焦り、
眼前の幸福に視界を奪われる人が増える季節でもある。
クリスマスが終わると、カップルの数が急激に減る事からもそれは明らかだろう。
<<前のレス[*]
|
次のレス[#]>>
73Res/73.90 KB
↑[8]
前[4]
次[6]
板[3]
1-[1]
l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。
過去ログ - 女教師「折角のクリスマス・イヴだし、付き合ってあげる」 -SS速報VIP http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/kako/1320613226/
VIPサービス増築中!
携帯うpろだ
|
隙間うpろだ
Powered By
VIPservice