14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です)(愛知県)[sage saga]
2011/11/08(火) 18:51:43.99 ID:vKEitTMY0
舞夏が洗い物をしている間に洗濯してお風呂場を洗って湯を入れた。
三人で洗濯物を干してからアイツの寮を後にした。
今、学校はどうでもいい私が朝と昼、舞夏が夕食の担当と決めた。
アイツの生存に関しての情報の収穫は無かったが、楽しかった。
魔力開発の情報は役に立ちそうだ。
何より精神的に少し落ち着いた。さすがシスターだ。
あの子がアイツの帰還を絶対に信じている事が私にとっても意味が深い。
保護欲を刺激される子だし、明日からおさんどんに通ってやろう。
帰りに洋裁店でストラップ用の紐を買って帰った。
色がいっぱいあったけど、紫を選んだ。
すっかり遅くなったが、今は統括理事会からの免罪符が交付されてるから気が楽だ。
寮に帰ると寮監が、他の寮生に示しがつかなくなるようなことは控えろと言ってきたけど。
部屋には黒子が戻っていた。
「くーろこー、ただいまー」
あらお姉様、少しお元気になられましたの、と言って飛びついてくる。
相変わらずね。
引き剥がして机に向かう。引き出しを開けて仕舞ってあるアイツのストラップを出す。
北極海で拾ったアイツの落し物。
形見になるかもしれないと思ってそのまま取ってあった。
でも、帰ってくるなら修理しておかなくっちゃね。
切れた紐を外して買ってきた紫の紐を付ける。
ゲコ太は少し傷ついているけど、仕方ないか。
外した紐は財布に入れた。アイツの持っていたものを身に着けるのは嬉しい。
「お姉様、そのストラップって……」
鋭いわね。そうよ、アイツの。
千切れて落としていったから拾って修理したの。
そう言うと怪訝そうな顔して黙ってしまった。
アイツに振られたとでも思ってるのだろうか。
ならば逆に喜びそうなもんだけど。
いやいや、なんだかんだ言って黒子は私の幸せを祈ってくれている。
心配なんだろうな。ごめんね、黒子。
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