28: ◆lCKg0rpFuc[sage saga]
2011/11/09(水) 14:30:01.71 ID:LHYqPlFG0
昨日、朝昼は私がインデックスの世話をする約束をしたので、舞夏は学校に行っていていない。
インデックスはごっはんっごっはんっと鼻歌を歌いながら定位置に座っている。
私の今の性欲並にこの子の食欲はすごいわね。
なんて思ってそんなに私の性欲はすごくないわよと否定する。
覚えたてはクセになるもんよね、うん。
猫に餌をあげてから、インデックスに尋ねる。
「ね、この子紹介して貰ってないんだけど」
「あ、その子はスフィンクスっていうんだよ。抱いてみたらいいかも」
できないのよ、それが。
電撃使い《エレクトロマスター》の私からは常に微弱な電磁波が出ている。
動物はその電磁波を嫌って寄って来ない。
猫好きな私にとっては拷問みたいな自分の特性だ。
そう説明すると、インデックスにたしなめられた。
「なら、修行してそれが出なくなるようにすればいいかも。
どういう原理でそれが出てどうしたら出なくなるか、そういうのも鍛錬法じゃないのかな」
いい事言うじゃないのインデックス!
そうね、能力を大きくするだけが修行じゃないもんね。
頑張ってみるって言ったらにぱっと笑ってくれた。この笑顔は百万ドルだ。
アイツもこれにはイチコロに……ならなかったのか。仙人め。
朝ごはんをテーブルに並べると、いただきますの言葉と同時にみるみる食材が吸い込まれていく。
うーん、壮観ね。気持ちいいくらいの食べっぷり。
アイツに作ってあげたらこんな風に食べてくれるのかな、なんて思うと少しニヤけちゃう。
「みこと、わたしの顔に何かついてるかな?ニヤけっぷりが気持ち悪いかも」
「悪かったわね。アイツにもご飯作ってあげたいなって思ってただけよ」
ふーん、とうまが帰って来たらやっぱりここに通うつもりなんだね、なんてジト目で言う。
何よ、悪い?
別に取って食うわけじゃないわよ、がおー。吼えてやる。
「ううん、みことは絶対取って食うつもりだね。そういう風だからわたしが警戒するんだよ」
どーゆー意味だコラ!
ぎゃははは、とお互いはしゃぐ。
なんだかんだ言って元気付けてくれているんだろうな。
アイツの周りにはこんなに優しい人ばかりなんだろうか。
私も少しは爪の垢煎じて飲まなきゃね。
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