3:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です)(愛知県)[sage saga]
2011/11/08(火) 18:43:18.31 ID:vKEitTMY0
「いやぁっ!」
自分の叫び声で飛び起きた。
(夢か……)
嫌な夢。アイツが私の能力の手を振り払う夢。
アイツは何をやり残してあの手を払ったんだろう。
守るべき人がまだあの要塞の中にいたのか?
あの要塞が落ちるのを止めたかったのか?
アイツが見つからない今となっては謎は謎のままだ。
「大丈夫ですか、お姉様」
黒子が心配そうに声を掛ける。
うん、ちょっとね、と俯くと涙がこぼれた。
泣いていたのか。
「お姉様……」
「大丈夫よ。心配掛けてごめんね」
全然大丈夫じゃないわよね、これ。
「そうですの。気が向いたらで結構ですから、黒子にもお姉様の悩みをお聞かせください。
お役に立てるかどうかは分かりませんが、話すだけでも気分は楽になるかもしれないんですの」
ありがと。あんたはホントに優しい子ね。
話せる時が来たらお願いね。
でも今は何も聞かないでちょうだい、と少し突き放した言い方をしてしまった。
今は……まだダメだ。ダメじゃなくなる日が来るのかどうかも分からない。
225Res/295.17 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。