40: ◆lCKg0rpFuc[sage saga]
2011/11/09(水) 14:38:56.02 ID:LHYqPlFG0
シーツを交換し終わった頃、黒子が戻ってきた。
疲れた顔をしている。
「お姉様、大丈夫ですの?」
「はい?どういう意味?あんたのほうが酷い顔色してるわよ」
「いえ、昨日も今日も大声で泣いてみえたと、寮生たちが心配しておりましたの」
ぎょっ!
き、き、き、聞かれてた!声が漏れてたんだ!
「な、な、なんでもないって。ちょ、ちょっと戦争の時の事で情緒不安定になってるだけよ」
「――そうですの……あの、その……」
どうしたの黒子?
声について突っ込まれるのを嫌って、逆に黒子に尋ねた。
「あの、と、殿方さんと何かおありになったんですの?」
そっか。やっぱりそう考えるわよね。
「ううん。何かあったなら良かったんだけど。今、アイツ、どこにいるのか分からないのよ」
言うと胸がツキンと痛んだ。
インデックスの「絶対帰ってくる」の言葉で、救われた気になってたけど。
やはり心のどこかには絶望している自分がいる。
アイツの寮まで押しかけて、インデックスという少女と一緒に待ってるところだと話した。
「そうでしたか。実は、わたくしも上条さんのお宅にお邪魔したんですの」
黒子は、わたしの落ち込みにはアイツが絡んでいると踏んで探し回っていてくれたらしい。
支部の監視カメラでは見つからず、アイツの寮にも押しかけたそうだ。
そこにいた少女がアイツの彼女かと思い、その事でわたしが沈んでいるのかもと疑ってた。
でも、アイツに会って真相を聞いてみないといけないと思って遅くまで探していた、と言った。
そうか。インデックスも黒子が来たって言ってたわね。
ごめんね、心配掛けてばかりね。
黒子は泣いていた(と思っている)理由は深くは聞かずに
「いつでも頼ってください、お姉様。できることは何でもいたしますの」
と言ってシャワールームに消えた。
詳しく聞いてこないのはわたしへの労わりなんだろう。
いつかちゃんと話すからね、優しい黒子。
出てきた黒子に見つかったら教えてくれるようにお願いしたら、また飛びついてきた。
もー、可愛いったらないわね。
眠る前に、PDAを起動させて回線に繋ぎ、ハッキングの特訓をした。
世界中を見て回るも、アイツの情報は得られなかった。
PDA無しで回線にハッキングできるようにしたいと思ってやってみた。
情報の海の流れの速さと霞むほどの広さにくらくらする。
情報を特定して検索しないと、全部見て有用な情報だけ選ぶというのは至難だ。
電脳の海は広く深い。操るなんて不可能だ。
だがそこまでできるようになってこその光子使い。
また一つやる事が増えた。
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