過去ログ - 女「そこまでです、タイムトラベラー!」男「またかよォッ?!」
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26:お風呂で逆上せて遅れた ◆N1RGqRourg[sage. saga]
2011/11/10(木) 23:17:50.23 ID:lOYosIw90

―――――。


女「――聞いていますか?」


 一見さんの癖に俺がタイムトラベラーだと見抜いたこの生徒 ―名前は女というそうだ― は、
「ここでは人目につきます」と、場所を変えようと薦めてきた。

 もちろん俺は二つ返事で快諾。

だって、―――こんな機会そうそうないだろうっ?!


男「モチロン!聞いてる聞いてる!」

女「でしたら、私が言った様にこの手を離して欲しいのですけれど。」

 手を離して欲しいと何度も言われたが、そんなものは却下だ。

男「どこで俺の能力知ったの?!教えて教えてっ!!(ぶんぶん」

女「なぜっ、そんなにっ、よろこんでっ、いられるのっ、ですかっ!」
女「―あぁっ!もう煩わしいっ!!」

 喜びのあまり、握り締めた彼女の両手をぶんぶんと振り回してしまったが、
そのせいか手を振り払われてしまった。

そんなことよりも、彼女の疑問に応える事を優先した。

 なにせ一番言いたかったからっ!

男「俺と同じ能力でも持ってたら嬉しいじゃないか!」

 ずるっ…と何も無い場所で女が足をくじいた。器用な奴だ。

女「貴方には、危機感というものが欠落しているのですか?」
男「危機感なんかより、孤独感が、好奇心が、ワクワクが勝っただけさ!」
女「…孤独感?」

 その一言を反芻し首をかしげる女に、バッと両手を開いて心から漏らす。

男「ん〜……ぅっと、ずぅ〜っと待ってたんだ!!」
男「俺が、"俺だけがこの時間で一人ぼっちじゃない"って教えてくれるような奴をさ!」

女「………へぇ」

 身を引き、警戒の姿勢を解かないまま、女は感心したように漏らした。

女「個人的には、同情致します。けれど、貴方には処罰を与えねばなりません。」


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