過去ログ - 女「そこまでです、タイムトラベラー!」男「またかよォッ?!」
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37: ◆N1RGqRourg[sage. saga]
2011/11/11(金) 02:49:58.56 ID:UlAwgUiM0

 友が準備室の戸締りをし終わるまで、出口でぼぅっと待っていた。
家に帰れば考えなければならない事が沢山あるな。

男「まずは日記にセーブでもするかぁ?」

 俺は毎日2回以上の日記をつけている。

その理由は単純で、何かの手違いで予想以上に時をさかのぼってしまった場合、日記を辿って未来に帰るのである。
理由はわからないが、手持ちの物は過去に飛んでも未来の形のままなのだ。
 タイムリープのようで、微妙に違う。所持品のみ引き継いで過去に現われる。
だから俺は、この力を大雑把にタイムトラベルと呼んでいる。

友「うぃ〜っす」
男「うぃ〜す」

 友が、鍵を持った手を小さく掲げながら走り寄ってきた。
小さなハイタッチを交えながら、友の鞄を手渡した。

男「鍵を持ちながらするもんじゃねぇなぁ。」
友「痛かった?」
男「ちょっとだけ。」

 季節は冬だからか、肌の痛覚が敏感になっているのだ。

二人並んで図書室を出ようとしたところで、友が貸し出し受付に振り返った。

友「…下品な牛乳…ケケケケッ」
男「謝ればピュアな頃の貴女に戻っていただけますか?」
友「無理な相談だ〜」

 てっぺんがうっすら赤くなった鼻をマフラーからみせて、ススッと鼻を鳴らす友。
寒そうなので、うなじの辺りでマフラーを蝶結びにしてやった。

友「おぉー、かわいい〜?」
男「さて、帰るか。」
友「おぉいちょっとまてぇい!!」

 家に帰ったら、俺が友をどう思っているかも整理しなけりゃならんかもな。


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