過去ログ - 女「そこまでです、タイムトラベラー!」男「またかよォッ?!」
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43: ◆N1RGqRourg[sage. saga]
2011/11/11(金) 16:02:55.80 ID:UlAwgUiM0

男「なんとな〜く察しはついてるんだけどさ…」
女「はい?」

男「その本で、自分のことは見たりしないの?」
女「貴方は、この本を手にしても尚そんな恐ろしいことを言えますか?」
男「…どうだろうなぁ」

 むしろ、人の事を読まないと思う。
タイムトラベル以上のズルをして、俺が更なる卑屈にならないヴィジョンは想像できない。


女「1ページ読めばわかりますが、全ての人は常に生きるか死ぬかの選択をしています。」

女「選べる行為が100以上あっても、そのうち50は死ぬ道、残り50が生きる道になっていることがわかります。」

女「過去にのこした蟠りを紐解いて、あの時あぁしていれば生活がもっとよくなったかもしれない。という勝手な目算が真実だった時―」

女「――それまで歩んできた時間を全て後悔することになるのですよ。」

女「そうなって、すぐ傍にあった死の選択をした人を、この本越しにですが、いつも見ています。」

女「自分もそんな内の一人だとは……怖くてとても思いたくありません。」


 女の独白は、時間渡航者である俺だからこそ共鳴するところがあって、
そしてその辛さはこの苦しい想像をはるかに凌駕するんだろう。

 けど―

男「女さん、貴女は昨日、学校で俺に似たようなことしようとしましたよね。」

 恥ずかしい事を抽出して叫ぶとか何とか。


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