13: ◆r4vICyDKLo[saga]
2011/11/14(月) 01:07:08.55 ID:i1EeBlcm0
そう言って垣根は自分の左胸――心臓の位置を指差した。
が。
初春「ふざけないでください」
彼女ににべもなく一蹴されてしまった。
垣根(割と本気だったんだがな)
さっき言ったことは垣根の本心だ。
仮に自分を殺しに来る人間がいるとしたら、それは彼女だろうと垣根は思っていた。
垣根が発作的な衝動ではなく、冷静で冷徹な理性をもって『殺す』と決めた人間で、
なおかつ今も生きている人間は一方通行を除けば彼女だけだったからだ。
しかし、彼女にその気はないようだった。
初春「……あの時のことは、もういいんです。
あなたも、『罰』を受けたみたいですから」
垣根「…………その一件じゃねえとしたら、オレとアンタに接点はないはずだが?」
初春「固法先輩のことです」
垣根「っ!」
彼女が口にしたのは、思いもよらない名前だった。
垣根「アイツの名前が出てきたってことは、オレの顔を見てとっさに出てきたってワケじゃねぇよな。
いつから見てた?」
初春「あなたと先輩が、一階のレストラン街を歩いていたところから」
垣根「……ったく、中学生に尾行されて気が付かねえとは、オレの感覚も鈍ったモンだな」ハァ
そう言って肩をすくめるそぶりをする垣根。
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