15: ◆r4vICyDKLo[saga]
2011/11/14(月) 01:08:28.90 ID:i1EeBlcm0
―――心配はいらねえみてえだな、固法。
―――アンタの後輩は、
――――もうすでに立派な風紀委員だよ。
さっきの彼女の質問は決して的外れでも、見当違いでもなかった。
この少女なりに尊敬する先輩を、いや、無辜の学生を脅威から守ろうとする強い意志の表れだったのだ。
もっとも、それは垣根がこの少女にまったく信用されていないことの裏返しでもあったのだが。
垣根「ずいぶん尊敬してるんだな、アイツを」
初春「当たり前です」
垣根「じゃあその尊敬するセンパイに免じて、さっきの質問に特別に答えてやろう」
初春「さっきの質問……?」
垣根「ああ。オレの計画……アンタの言う『企み』を教えてやるよ」ニヤッ
初春「っ!!やっぱり……!!」
垣根の言葉に、初春はますます顔をこわばらせた。
垣根は薄笑いを崩さずに続ける。
垣根「この『計画』を知ってるのは、オレを除けばこの街にあと二人だけだ。
そんなシークレット中のシークレットを話してやるんだ。アンタにも相応のリスクを背負ってもらうぜ?」
初春「……わかりました」
垣根「…………オッケ。一度しか言わねえからよく聞け」
垣根の口から、果たしてどんな怖ろしい『計画』が飛び出すのか。
初春は地獄の番犬と対峙したかのような気分で身構えていた。
しかし、次に垣根が口を開いた瞬間。
258Res/133.01 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。