過去ログ - オーキド「お前たちの股間にモンスターがおるじゃろう」
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37:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です)[saga]
2011/11/11(金) 13:25:39.23 ID:4u3ciZ3SO
質素な部屋だった。
岩壁が剥き出しの空間に、最低限のトレーニング器具と、テーブルが一組だけ。
茶菓子もない、湯呑みに注いだお茶のみのもてなし。
それでも、レッドはけして自分がいい加減に扱われているようには感じなかった。

レッドは話した。
マサラタウンでの初めての惨めな敗北、旅立ち。
道中での敗戦に次ぐ敗戦。
バトルの中で感じる痛み、虚しさ、惨めさ。
もうトレーナーをやめたい。
洗いざらい吐き出した。

タケシは目を細めたまま一言も口を挟まず、じっと話を聞いていた。
レッドの話が完全に終わったのを確認して、ようやく口を開く。

タケシ「そうだな……ジムリーダーとして言えば、今のレッド君はトレーナーに向いていないと思う」

男「ちょっと、タケシさんそんな」

飾りもクッションもないタケシの言葉に男が思わず腰を浮かせるも、タケシに一瞥されるとばつが悪そうに座り直す。
レッドは何も反応しなかった。
本人がそう思っていたからだ。

タケシ「まずレッド君には戦いたいという意欲がない。これではバトルで勝てるはずもないし、相手にも失礼だ」

レッド「……」

タケシ「それに恐怖心が勝っているからか、バトルで学んで次に活かそうともしていない。これじゃあまともな経験値を得ることもできないだろう」


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