184: ◆MAGtVGUz8I[age]
2011/12/22(木) 22:52:24.88 ID:hmZSCHj70
「っ……!」
シオリは一気につめられた間合いに苛立ちを覚えながら一気に後ろへ跳躍する。
地面を移動するだけなら左右にしか移動しない蟹。
だが、この蟹は空を飛ぶ。
それに無駄に移動速度が速いのだ。
筋力はもちろん、動体視力、速度も強化しているのに捕捉しきれない。
シオリはその状況に苛立ちを覚えていた。
「シオリン! 風よっシオリンを守って!」
チカが咄嗟にシオリに向かって振り下ろされた蟹の鋏を押し返す。
だが、チカは風をカマイタチのように飛ばしたつもりなのだ。
それなのに、蟹には傷ひとつついていない。
「もう! なんなのよ!」
チカが悪態づく。
「下がって――」
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