189: ◆MAGtVGUz8I[sage]
2011/12/28(水) 21:50:50.62 ID:4uMlvs5r0
振り下ろされる鋏。それを眺めるカナエ。
目の前は鮮血で染まるのをチカは見ていた。一気に流れ出た血が乾くのも待たずに塞がっていくのも。
「な……! カナリン、これって……」
「そうだよ。あたしの力。『不死の伝染』(アンテッド=インフェクション)って言う魔法……かな」
「英語なんだ」
「うん。英語。命名したのあたしだからね。難しい言葉使いたくないし」
そういって、カナエはチカへと手を差し出す。
「まあ、ヒメカは傷を受けてすぐに『不死の伝染』を使ってあげられなかったから、
すぐに気を取り戻したりはしなかったけど……」
そういうと、カナエはシオリのほうへと目を向けた。
「もうシオリも回復してると思う。鈍器で殴られたみたいな音がしたから、
たぶん内臓もっていかれたんだと思うけど、それも直ってるはず。チカなら、2人運べるよね?」
「さらっとグロいこというよね、カナリン。一応、ぼくちんも治りたてだよ?」
「まあ、頭つぶされてたからね。でも、あたしの一番近くにいたし、
完全に直ってチカが目を覚ますまで、1分もかからなかったしたぶん大丈夫」
「……しょうがないなー、ぼくちんが行って来てあげるよー」
「助かるわ、チカ。2人をよろしく」
「あいあいさー」
チカが、風の力でシオリの体を優しく持ち上げ、ヒメカのほうへと運ぶ。
そして、ヒメカとシオリを風で優しく包み込むと、結界の外まで一気に離脱した。
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