83: ◆MAGtVGUz8I[age]
2011/11/25(金) 23:11:15.64 ID:V2Li10Nd0
アリスは、テンパっていた。
魔法少女を勧誘するのは『自分』では始めてのことだし、しかもなんかいい感じの子がいるなー。
と、思って周囲に結界を張って、なおかつ夢に進入してきてみればその子は自分と同じ学校だった子であった。
(どどどど……どうしよう)
そんなわけで内心冷や汗だらだらである。
しかも、カナエはものすごく冷たい目線でアリスを見ている。
「きちんと説明するね、カナエちゃん」
アリスはとにかく説明しなくてはと思って空間の中にホワイトボードを作り出す。
カナエはまったく知らない少女(しかも自分と同い年くらいの子)からいきなり魔法少女とか言われて、ああ、この子は厨二病なんだ、と結論付けていた。
「なんであたしの名前知ってるんですか」
冷たい目線でアリスはカナエから質問を受ける。
「へっ? あー、えっと……どうすればいいのかな……」
アリスは考えた。
説明するのも面倒くさいから一時的にアリスの存在を思い出させられないか、と。
(この空間はあたしの支配下……だよね……じゃあ、たぶんできるかな……)
アリスは、あることを思いついた。
そして、言の葉を紡ぐ。
「世界における常識を変更……魔法神の力をもってこの空間における限定解除を執行する……」
成功するかはわからないが、やってみる価値はあるはずだ。
「?」
いきなり1人でボソボソと何か言い始めたアリスをカナエは痛い子を見る目で見ていた。
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