86: ◆MAGtVGUz8I[age]
2011/11/25(金) 23:23:15.61 ID:V2Li10Nd0
それからしばらく、アリスとカナエは話をしていた。
中学生にありがちなたわいもない話だ。
「ねえ、ここはどこなの?」
カナエがアリスに質問する。
アリスは自分がこの空間を作り出した目的を思い出し、ホワイトボードを自分の元に引き寄せた。
「カナエちゃん。これからあたしが話すことを驚かないで聞いてね」
アリスは座っていたところから立ち上がり、カナエの正面に立った。
「この空間は、あたしがカナエちゃんの夢の中に作り上げた擬似空間なんだ。
それで、なんであたしがこんなことをしているのかって言うとね?
カナエちゃん、あなたに魔法少女になってもらいたいからなの」
「は?」
「うん。だからね。魔法少女に――」
「いやいや、そうじゃなくてだよ。なんで魔法少女とかそういう言葉が出てくるの?」
「え? だって、あたし」
アリスは意地悪く笑ってカナエに向かって言った。
「神様だもん」
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