88: ◆MAGtVGUz8I[age]
2011/11/25(金) 23:43:03.74 ID:V2Li10Nd0
その様子をアルミナは空になった主の体を見張りながら姿見で見ていた。
「えげつない……しかも、よりによって友達とか……」
アルミナは放置してしまって冷めてしまった紅茶を一気に飲み干した。
「まあ、アリスも何か考えてるようだし、いいか」
カナエはアリスから淡く白に光る小さなベルを渡された。
「これは生命神に直接助力を乞うことができるベルだよ。人の傷をどんな致命傷だろうと治すことができる」
カナエはそのベルを手にとって一回だけ、『ちりんっ』と鳴らしてみた。
「綺麗な音色……」
「そうでしょ? あと、この子」
アリスはベルの音が気に入って上機嫌なカナエに、小さな猫を渡した。
「猫……?」
「そう、猫。しばらくの間カナエのお手伝いをしてくれるから。
安心して。何も食べないし、これ以上成長しないから」
アリスはカナエに必要な道具類を全部渡してから言った。
「魔法少女としての説明は全部、その猫ちゃんがやってくれるから、安心してね」
カナエはうなずく。
「それじゃあ、猫ちゃんの指示にしたがってね! ばいばい」
アリスは空間から脱出した。
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