過去ログ - 生徒会長「――キスがしたい」 男「……ああ、良いぞ」
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14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(愛媛県)
2011/11/12(土) 05:06:56.66 ID:Zqqeg+rto
生徒会長「確かにあれは問題があるな……。しかし」

男「しかし?」

生徒会長「……こう言ってはなんだが、君にとっては都合が良いんじゃないか?」

男「…………おい」

生徒会長「いや、気を悪くしないでくれ。確かに君は今まで女君の為に色々と尽くしてきていた。
       その身を、心を削ってまで彼女の望む未来になるようにしてきた。
       だが……それ故に思う事もあるんだ。
       これは、ある意味で君にとってチャンスじゃないか?
       今、女君は君を最優先にしている。
       言い方は悪いが、それを利用すれば彼女を君に振り向かせる事だって――」

男「俺の性格、分かってるだろ?」

生徒会長「……そうだったな。君はそういう人間だった」

生徒会長「…………私と同じく、自分の好きな人が良ければそれで良いという考え。
       ふふ……お互いに辛い道を歩み、そしてお互いに温め合う」

男「…………」

生徒会長「まったくもって愚かだな、私達は」

生徒会長「君は女君を愛し、私は友君を愛し……。
       そして、私達は嘘の付き合いで互いの身体を温もりを分かち合う」


ギュ……


生徒会長「本当に……私達は愚か者だ……」

男「……ああ」


ギュ……


生徒会長「!」

男「本当に……大馬鹿だよ……」

生徒会長「……ふふっ」

男「どうした?」

生徒会長「何。久し振りに君が抱き返してくれたからな」

生徒会長「とても……とても、癒されるよ……」

男「……そうだな。俺も、この温かみには参りそうだよ」

生徒会長「くつくつ。君の口からそんな言葉が出てくるとはな」

男「変だったか?」

生徒会長「ああ、意外だった。てっきり『お互い様だろう?』とでも言うのかと思ったよ」

生徒会長「まあでも、君は眠っている時間が長かったんだ。仕方の無いことだろう」

男「…………ああ」

生徒会長「……さて、彼らはどうしようか?」

男「あいつらなら大丈夫だろ。いつか、ちゃんと気付くさ。
  なんせ、俺が好きになった人と会長が好きになった人だろ?」

生徒会長「くつくつ。確かに。要らぬ心配かもしれないな」

生徒会長「……………………では、名残惜しいが私も帰るとしよう」

男「ん。分かった。じゃあ、またな」

生徒会長「ああ。また明日な」

男(……明日、本当は検査なんて無いって気付いてたのか)


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