過去ログ - 生徒会長「――キスがしたい」 男「……ああ、良いぞ」
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32: ◆1IahjnNtgQ
2011/11/21(月) 06:33:42.63 ID:GuPAlLJdo
生徒会長「……なあ、男」

男「……なんだ?」

生徒会長「良いよね?」ギシッ

男「その前にベッドに乗るな。身体を屈めるな」

生徒会長「――ああ、見えてしまいそうなのか」

男「そうだ。だから――」

生徒会長「良いじゃないか。もう」

男「良い訳がないだろうが。どういう状況なのか分かってるのかお前は」

生徒会長「勿論分かっているよ。
       シャツとスカートのみの私が、ベッドの上で膝と手で這うように……いや、男を誘惑するような体勢と言った方が良いな。
       そんな体勢で君に尋ねている。……ちゃんと、分かっているよ」

生徒会長「だが、それがどうしたというのかな?」

男「どう考えても大問題だ。お前は何をする気だ」

生徒会長「さっきも言っただろう? いつものように抱き締めたくて、抱き締められたいんだ」

生徒会長「先に言っておくよ。私は今、正常な思考はしていないと思う」

男「……ああ。異常としか言いようがない」

生徒会長「最初は、もう少しだけ男と近く居たくなったんだ。だが、服を脱いで居る時に少しだけ……少しだけ、友君と女君の事を考えてしまってね。
       きっと、彼等はこれ以上の事を済ませているのかと……。
       自業自得だとも分かっている。それを君に押し付けようとしているのも分かっている。
       これは私の自分勝手な我侭だ」

男「だから、狂いそうになる、か」

生徒会長「ああ。彼等がそういった事をしてしまったのかと思うと狂いそうになるんだ。
       奪うどころか、もはやあの二人の間に割って入る隙間すら無いんだ……。
       そう思うとな、いつまでも私は我慢しなくても良いんじゃないかとすら思ってくる」

男「…………」

生徒会長「……実を言うとな、私の肌に触れるのを許した男性は、友君と男の二人だけなんだ」

男「人の事を恋愛が潔癖と言いながら、会長もそうじゃないか」

生徒会長「お互い様、なんだろう?」

男「……ああ。俺の憶えてる限りじゃな」

生徒会長「ふふっ。やはりな。
       ――それで、私は今こう思ってるんだ。
       『このまま、男に全てを捧げてしまおうか』……とね」

男「俺の意思は関係無しか?」

生徒会長「いいや。だから聞いているんだ。
       このまま抱きついて良いか、と。君の意思を無視するのならば、もう既に肌を重ねているよ」

男「ここまでお膳立てしておきながらよく言うな」

生徒会長「今の私の小さな常識と良心だと思ってくれ。
       最後は、君の意思に任せたいんだ」

生徒会長「なんて答えるのかはもう見当が付いている。
       だが、それでも万に一つ……いや、億や兆、那由他の彼方に一つでもあるのならば、私はそれに賭けたい」

男「……何が会長をそこまで動かすんだ。
  会長は友以外となんて考えてないだろ」

生徒会長「今此処で君が私を受け入れてくれたら、私は生涯男だけを愛すると誓おう」

男「会長、アンタって人は……!」

生徒会長「……こういう所では、君と私は違うのかもしれないな。君は納得しない、か」

男「ああ」

生徒会長「……目に曇りすら無い。やはり君は、強いな」


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