過去ログ - 大長編まどか☆マギカ ほむらと不思議な時空漂流者
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442: ◆z1KX.vtUso[saga]
2014/07/18(金) 21:09:09.69 ID:BMVw4+yU0
 ――『正義の味方』。


 ふと、頭を過ぎった、そんな言葉。
 親友の前で、「正義の味方ってのも悪くないでしょ?」と、笑顔で伝えたあたしの姿。


 ベッドの上で、寝返りを打つ。
 あたしの思考の中に、二つの影がちらつく。


 一方は、眼鏡をかけた、幼さの残った少年。
 もう一方は、全身の青いたぬき――もとい、ネコ型ロボット。


(……あたしは)


 何を考えているんだろう。
 そうだ、あたしは正義の味方だ。
 何もおかしいことなんてない。ほら、この『ソウルジェム』が――


(――寝よう)


 そう思いたち、ベッドの電灯を消す。
 真っ暗な部屋の中で、あたしは本格的に寝ようとした――けれど。


(……何なんだろう?)


 なんだろう、何かモヤモヤする。
 おかしいな、なんだろう……?




 結局、何かしらの答えが出ないまま朝を迎えた。
 碌に眠れなかったおかげで、瞼が重い。


「――さて」


 ベッドから起き、着替えを済ませて顔を洗う。
 ヘアピンの位置は――よしっ。


「行ってきまーす」


 朝食を急いで食べて、いつものように通学路へ進む。
 そして、いつものように3人で登校する――もっとも。


「おはよう、さやかちゃん」
「おはよ、さやかさん」


 この2人がいるっていうのも、「いつも」に入れていいのかな?
 まぁ、いいか。2人は「仲間」の、命の恩人だし。


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