過去ログ - 大長編まどか☆マギカ ほむらと不思議な時空漂流者
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◆z1KX.vtUso
[saga]
2014/07/18(金) 21:09:09.69 ID:BMVw4+yU0
――『正義の味方』。
ふと、頭を過ぎった、そんな言葉。
親友の前で、「正義の味方ってのも悪くないでしょ?」と、笑顔で伝えたあたしの姿。
ベッドの上で、寝返りを打つ。
あたしの思考の中に、二つの影がちらつく。
一方は、眼鏡をかけた、幼さの残った少年。
もう一方は、全身の青いたぬき――もとい、ネコ型ロボット。
(……あたしは)
何を考えているんだろう。
そうだ、あたしは正義の味方だ。
何もおかしいことなんてない。ほら、この『ソウルジェム』が――
(――寝よう)
そう思いたち、ベッドの電灯を消す。
真っ暗な部屋の中で、あたしは本格的に寝ようとした――けれど。
(……何なんだろう?)
なんだろう、何かモヤモヤする。
おかしいな、なんだろう……?
結局、何かしらの答えが出ないまま朝を迎えた。
碌に眠れなかったおかげで、瞼が重い。
「――さて」
ベッドから起き、着替えを済ませて顔を洗う。
ヘアピンの位置は――よしっ。
「行ってきまーす」
朝食を急いで食べて、いつものように通学路へ進む。
そして、いつものように3人で登校する――もっとも。
「おはよう、さやかちゃん」
「おはよ、さやかさん」
この2人がいるっていうのも、「いつも」に入れていいのかな?
まぁ、いいか。2人は「仲間」の、命の恩人だし。
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