過去ログ - 大長編まどか☆マギカ ほむらと不思議な時空漂流者
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◆z1KX.vtUso
[saga]
2014/07/18(金) 21:11:45.50 ID:BMVw4+yU0
――また、その頃。
「……!」
朝の通学路。
学校へ向けて歩く彼女――暁美ほむらの目の前に佇むモノ。
自然に、剣呑な目つきになる。
「――何を、しに来たの?」
「勘違いしないでほしいんだが、君に撃たれたくて来たんじゃないからね」
そして、ひょいと可愛らしく首を傾げてみせる。
対するほむらの視線は、ますます憎々しげになった。
「そう、僕が訊きたいのはね?」
昨夜、何か時空に干渉しなかったかい――?
ほむらは、混乱した。
今、何を言った、コイツは?
昨夜のことを思い返す。
3人での話し合い――その中で、「美樹さやかと上条恭介」について議論したこと。
それ以外に……なんて。
「何もしてないわよ?」
ファサッと髪をかき上げ、目の前のモノ――キュゥべえに伝える。
何回も行ってきたループで、演技だけは誰にも負けないくらいに上達したという自負がある。
「そうかい。それならいいんだ」
そう言うと身を翻して、
「それなら、いいんだ――」
去っていく「敵」の姿から、何故か彼女は目を逸らせなかった。
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