過去ログ - 京子「なんか私たち、卒業できるらしいよ」
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6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)
2011/11/13(日) 20:37:56.88 ID:mdmebN5N0
ほどなくして理科室に到着した私たちが目にしたものは、白衣で長身の女性と、どちらかというと小柄で黒い長髪が美しい少女の二人。
そのどちらも黒い煤を被ったような汚れを纏っていた。
爆発音と、この出で立ちの二人が意味するものは、それは。

「うわ、こりゃまたすごい。また実験失敗なの?」

フランクな調子で京子が話しかける。

「わ、わ、大丈夫ですか?先生〜、会長〜」

オロオロしながら箱のティッシュを差し出すあかり。どこから取り出したんだそれ。

「な〜んだ、やっぱりいつも通りですね、結衣センパイ」

落ち着いた様子で口を尖らせるのはちなつちゃん。
彼女はあかりとは対照的に、見慣れたように一瞥して私にくっついてくる。

いずれにしても、私も含めて目の前の二人に対してまるで異常事態を感じていないのは事実だった。
長身のほうの女性が、小柄な女の子のほうを小脇に抱えるような格好で、
「大丈夫か、松本」などと話しかけているのを見ていても、である。
これは普通だ。何ら変わらない、日常である。だから私たちは動じない。

私は、次の話題を探すように軽く質問をしてみる。

「それで西垣先生、今度は何の実験をしていたんですか?」

長身の女性・・・彼女はこの学校の教師で西垣という。その西垣先生は、私の質問で初めてこちらに気付いたようだった。


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