過去ログ - 「突入班より本部へ犯人を一名射殺」
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30:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[ saga]
2011/11/26(土) 00:50:29.69 ID:fdVynQc00
「んじゃま、ここらで止めろや」
「へ?先輩どうしたっすか?」
「ここからお前が運転な」
「イ・ヤ・で・す」
「おいおい、ここからチッと位いいじゃねぇか、それに俺はココで降りるから
 目的地には先にいってろって言ってるの」
「は?先輩どういうコトっすか?」
「俺の娘が……来年中学生でな」
「そういうことっすか」
「そういうことだ、じゃあな」
「先輩、一言いいっすか?」
「なんだ?」
「スーツより作業服のほうが似合ってるっす」
「橘高ぁ……」
橘高の目の前に星が飛ぶ……口は災いの元だということを
この男は一向に理解しようとしない。

地図と学校案内のパンフレットを取り出し
白井は目的地へ向け、移動を開始する。
「学舎の園ねぇ?」
歩きながらパンフレットに目をやる。
手に持っているパンフレットの大部分は上司が用立てたものである。
「えらくお嬢様学校みてぇだが、ウチの娘にこんなとこ合うのかねぇ?
 まったく、柿木園さんも人が悪い」
学舎の園と呼ばれるさらに部外者の立ち入りを制限する区域に立てられたそれは
白井の目からはまったくの別物だった。
「しっかしまぁ、オープンキャンパスでもないのにこうも簡単に通してくれちゃ
 ゲートの意味もあまり無いがね。いや?ここは素直に柿木園さんに感謝すべきかな?」
基本的には学園都市内においても部外者立ち入り禁止の場所である。
外とはまったく違ったデザインの町もさることながら、やはり女性ばかりというところに
新鮮さを感じる。だが、それと同時に部外者である自分はひどく場違いであり
なおかつ、彼の格好もこのお嬢様学校の区域では異様のいでたちであった。
「しっかしまぁ、作業着はいいとしてもだ桜田建設ってなぁ……
 毎度のコトながらセンスのカケラもねぇなぁ」
時刻は昼過ぎを少し回ったところ。今から回れば3校は回れるだろうか?
正直なところ、このなんとも場違いなところから一刻も早く抜け出したい気持ちは
あるのだが、娘のためと思うとそういうわけにも行かない。



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