過去ログ - あかり「それならあかりに恋してよ!」
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42: ◆qvIZyIvV7w[saga]
2011/11/18(金) 21:19:34.22 ID:J6PL+c0g0
知らない場所を歩くのは楽しかった。
一人でいるのは少し寂しい気もしたけれど、制服姿だということを忘れて知らない場所で自分の思うままにまだ開いていないお店や、開いたばかりの眠そうなお店を覗いて回った。

商店街も家の近くにある錆びれかけた商店街よりずっと大きくて活気があった。
そこをまわっていると、気が付けばもうとっくに一時間目が過ぎていて、休憩の時間になっていた。
歩きつかれて誰もいないベンチに座り、携帯を開ける。

友達からどうしたの?という心配そうなメールが数件、届いていた。
あかり、みんなに心配されちゃってる。
そのことに少し申し訳なくなりつつ嬉しくもなってしまう。そのメールの中にもしちなつちゃんの名前があったのなら私はすぐにでも学校に戻ろうとするのだろうけど。

クラスも違うし朝も一緒に行かなくなってだいぶ経つから、ありえないとわかっていても私はそんなことを考えた。
それでよけいに、ようやく上を向きかけた気分が下降。

だめだなぁ、あかり。


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