939:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sagesaga]
2012/01/17(火) 02:57:42.81 ID:Zhc+xsGf0
魔王「痛ぇであるっ! おう、貴様ァー!」
「あ、すみません……お怪我は」
僧侶「大丈夫ですよ。何ともなさそうです」
魔王「勝手に貴様が判断するなよ。肩が外れてしまったぞ! 金を置いてゆくのだ!」
僧侶「恐喝紛いの事は止して下さい…! 一応勇者なんですからっ」
「……勇者?」
魔王「一応とは何だ。余は列記とした勇者だ!」
魔剣『そうだよー!』
僧侶「あ、はい。そうですね」
魔王「…何だ。貴様まだいたのか? さっさと失せろ」
「……」
少年は魔王をじっと見つめている。
魔王「……あァ〜ん?」
僧侶「ちょ、ちょっと!」
魔王「こやつがガンを飛ばしてくるから、それに答えておるだけであろうが。邪魔するでないぞ」
「勇者なんですか」
魔王「同じ事を何度も申すのは嫌いである」
「そうですか。では、しつれいします」
少年は去って行った。
魔王「何だあのしつれいなガキ!」
僧侶「きっと勇者様に見とれてたんですよ」
魔王「真か?」
僧侶「冗談ですっ、ふふ」
魔王「あァ!?」
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